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劣後債は株式投資と銀行預金の中間|メリット3選と利回り比較!

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専門家プロファイル

株式投資は怖いけれど、銀行預金等ではなかなかお金が増えない…

将来への漠然とした不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな皆さん、お客様のために、劣後債は魅力的な選択肢となるかもしれません。

しかし、「劣後」という言葉を聞くと、「なんだか危険そう」と感じる方も多いですよね。実際のところ、劣後債にはどのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。

金融庁の「金融レポート2023」によると、元本や利息の支払い順位が他の債券よりも低い一方で、相対的に高い利回りが期待できると説明されています。

劣後債とは?投資初心者でも分かる基本の仕組み

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劣後債は「普通の社債より返済順位が低い代わりに、利回りが高い債券」です。

つまり、少しリスクを多く取って、その分多く利息をもらう商品という位置づけ

劣後債が注目されている背景には低金利環境があり、定期預金の金利が極めて低い中で、年1〜3%程度の利回りが期待できるケースがあるためです。

ただし、劣後債は普通の社債より必ず危険というわけではありません。最も重要なのは発行企業の財務状況や事業の安定性をしっかり見極めることです。

劣後債の特徴と普通社債との違い

劣後債と普通の社債の最大の違いは、企業が破綻したときの「返済順位」にあります。

普通の社債は一般的な借金と同じように比較的早い順番で返済されますが、劣後債はそれより後回しになるため、その分リスクが高くなります。

その代わり、劣後債は普通の社債よりも利回りが高く設定されるのが一般的で、例えば普通の社債が年1.5%なら、劣後債は年2.5〜3.0%程度になることがあります。

この上乗せ分は、劣後リスクを引き受けることで得られる「リスクプレミアム」です。

ただし、万が一発行企業が倒産した場合、劣後債は元本や利息の支払い順位が低いため、大きな損失を被る可能性があります。

劣後債を検討する際の注意点

劣後債を検討する際は、高利回りだけで判断せず、発行企業の信用力を示す「格付け」などを確認し、企業の財務状況が安定しているかを重視することが重要です。

実際に劣後債のリスクについて語る専門家の話を高利回りを目指すからの質問と一緒に見てみましょう。

【専門家の回答】劣後債で年2%-5%の資産運用をしたい

専門家プロファイルでは、ファイナンシャルプランナーの森本 直人さんが、5000万の運用方法に関する相談に回答しています。

質問者
質問者

30代男性、妻と子供(幼児)がいます。
このたび、友人の会社がExitし、株を持っていた私も4000万円(税引後)ほど利益が出ました。
もともと貯金が2000万円ほどあるので、計6000万円の現金資産があります。

(中略)

5000万円(1000万円はなにかあった時のために預貯金)をなんとか年利2%以上で運用できないかと考えています。年利2%以上の成果を出すためにはどういったポートフォリオを構成すればよいのかアドバイス頂けませんでしょうか。

専門家
専門家

5000万円をなんとか年2%以上で、とのことですが、現状、安全確実な形での運用は難しいので、リスクをとることになります。

具体的に、信用リスク(預け先の破たんリスク)、価格変動リスクなどをとる必要があります。

(中略)

特に、劣後債と呼ばれるものは、万一発行体が倒産した時には、元本と利息の支払順位が低くくなるので、本当に万一の時は、運用資金の大半を失ってしまうこともあります。

引用:専門家プロファイル|5000万の運用方法

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期限付き劣後債と永久劣後債の種類と選び方

劣後債は大きく「期限付き」と「永久」の2種類があり、初心者は基本的に満期が決まっていて計画が立てやすい期限付き劣後債のほうが向いています。

期限付きは10年・15年など満期があり、企業が破綻しない限り満期まで持てば元本が返ってくるのが特徴です。

一方、永久劣後債は満期がないタイプですが、多くの場合は5年や10年後に企業側が返済できる「コール条項」が付いており、実質的には期限付きに近い動きになることもあります。ただし企業の業績が悪化すると償還が延期される可能性があり、期限付きよりリスクが高い点に注意が必要です。

また劣後債は最低投資金額が100万円以上などまとまった資金が必要なことが多く、投資するなら全資産の10〜20%程度までに抑え、生活防衛資金を確保した上で余裕資金で行うのが安全です。

購入方法も、新発債は額面で買える一方、既発債は市場価格で買うため、タイミング次第で割高になることがあります。

劣後債の3つのメリット|高利回りが期待できる理由

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預金だけでは増えないけれど、株式ほど大きな値動きは怖いという人にとって、選択肢の一つになり得ます。

特に「預金よりは増やしたいが、株ほどのリスクは取りたくない」という層にとって、劣後債は独特の魅力を持つ商品として注目されています。

劣後債のメリットは、①普通社債より高い利回りが狙えること、②株式より安定した利子収入を得やすいこと、③ポートフォリオに組み入れることで分散効果が期待できることの3つです。

【メリット1】普通社債より高い利回りが狙える仕組み

劣後債の最大のメリットは、普通の社債より高い利回りが期待できる点です。

普通社債が年1.0〜2.0%程度なのに対し、劣後債は年3.0〜5.0%程度になることもあり、預金や一般的な債券より高い収益を狙える場合があります。

この高い利回りが実現できる理由は、企業が破綻した際の返済順位が普通社債よりも後回しになる「劣後リスク」を投資家が引き受けるからです。つまり、返済順位が低い分だけリスクが上がり、その対価として利子が上乗せされる仕組みになっています。

高い利回り=高いリスク

利回りが高いのは、それに見合うリスクがあるからであり、利回りの高さだけで判断するのは危険です。投資する際は、発行企業の財務状況や事業の安定性を確認し、リスクとリターンのバランスを踏まえた上で慎重に判断することが重要です。

【メリット2】株式より安定した収益性が期待できる

劣後債は株式より収益が安定しやすく、発行時に利率が決まっているため、発行体が破綻しない限り定期的に利子を受け取れる点が魅力です。

株式の配当は業績次第で増減したりゼロになったりしますが、劣後債は「決まった利子が入る」設計なので、毎月・定期的な収入を重視する人に向きます。

また株価のように日々大きく値動きしにくく、債券は満期まで保有すれば額面で償還される仕組みのため、短期の価格変動に振り回されず長期目線で保有しやすいのもメリットです。価格変動のストレスを避けたい人にとっては、心理的負担が小さくなります。

利払い凍結リスク

劣後債にも金利変動リスクや信用リスクがあり、発行体の業績悪化によって利払いが滞ったり、最悪の場合は元本を失う可能性もあります。投資前後で発行体の格付けや財務状況を確認し、自分のリスク許容度に合うか慎重に判断することが重要です。

【メリット3】資産分散効果でポートフォリオを安定化

劣後債は、預金だけでは増えにくく、株式だけでは値動きが大きすぎるという悩みを補う「中間的な資産」として、資産全体のバランスを整える役割が期待できます。

株ほど価格変動が激しくない一方で、預金より高い収益を狙えるため、ポートフォリオに組み入れることで安定性と収益性の両立を目指しやすくなります。

資産分散の基本は「卵を一つの籠に盛らない」ことであり、預金・株式・債券など性質の違う資産を組み合わせることで、一部が下落しても他でカバーできる仕組みを作れます。劣後債はその中で、預金と株式の間を埋めるような立ち位置になり得る存在です。

資産配分は人それぞれ

最適な資産配分は年齢や収入、家族構成、投資目的によって変わるため、債券(劣後債を含む)を20〜30%程度持つといった一般論だけで決めず、自分の状況に合わせて慎重に設計することが重要です。迷う場合は、専門家に相談しながらリスクを抑えた資産形成を進めるのが安全です。

普通社債・株式との利回り比較|実際の数値で検証

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投資を検討する際、最も気になるのはやはり「どれくらいの利回りが期待できるのか」という点でしょう。劣後債、普通の社債、そして株式、それぞれの特徴を実際の数値とともに詳しく見ていきましょうね。

劣後債vs普通社債|利回り差と投資期間の比較表

劣後債と普通の社債、その利回り差は実際にはどれくらいあるのでしょうか。こちらの比較表で具体的に確認してみましょう。

【2024年発行実績ベースの利回り比較】

債券種類発行体格付け期間表面利率償還までの想定利回り
普通社債(A格)A-5年0.8-1.2%約1.0%
普通社債(BBB格)BBB+5年1.5-2.0%約1.7%
劣後債(A格)A-(劣後部分はBBB相当)10年2.5-3.5%約3.0%
劣後債(BBB格)BBB+(劣後部分はBB相当)10年3.5-4.5%約4.0%

※同じ会社が発行していても、劣後債はリスクが高い分、格付けが1〜2段階低く評価されるのが一般的です。

この表からもわかるように、劣後債は普通の社債と比べて、約2〜3%程度高い利回りが期待できるのが特徴です。もちろん、これには理由がありますね。劣後債は、企業が破綻した際の弁済順位が普通の社債よりも低く設定されています。そのため、そのリスクに対する上乗せとして、「リスクプレミアム」という形で高い利回りが付与されているのです。

また、投資期間にもぜひ注目してみてください。劣後債は多くの場合、10年程度の長期間にわたる投資となります。これは、途中で急にお金が必要になったとしても、すぐに現金化するのが難しい可能性が高い、ということを意味するでしょう。普通の社債の場合は5年程度の商品も多く、ご自身のライフプランに合わせて選択しやすいという違いがありますね。

具体例として、もし100万円を投資した場合を考えてみましょう。普通の社債(利回り1.7%)なら5年後に約108万円、劣後債(利回り3.0%)なら10年後に約134万円になる計算です。しかし、劣後債の場合は10年間資金が拘束されることと、発行体の信用リスクがより高いことを考慮に入れる必要がありますね。

劣後債vs株式|リスクリターンの違いを分析

株式投資と劣後債投資を比較する際は、リスクとリターンの関係性を正しく理解することが何よりも重要です。一見すると劣後債の方が安全に思えるかもしれませんが、実際のところはどうなのか、ここで見ていきましょう。

【リスク・リターン特性の比較】

劣後債のリターン特性は、「上限が決まっている」点が最大の特徴です。例えば年利3%の劣後債なら、どんなに発行体の業績が好調になったとしても、投資家が得られるリターンは年3%が上限となります。一方、株式投資では、企業の成長に応じて10%、20%、場合によってはそれ以上のリターンを期待できる可能性も秘めているのですね

過去10年間(2014-2023年)の実績を見ると、日本株式市場全体の平均年率リターンは約6-8%程度でした。これは多くの劣後債の利回りを上回る水準です。ただし、株式の場合は年によって大きくプラスになったりマイナスになったりと変動が激しいのが特徴です。対して劣後債は、発行体が破綻しない限り、毎年安定した利息収入を得られるのがメリットといえるでしょう。

リスク面では、劣後債は「信用リスク」が主なリスクとなります。もし発行体が破綻してしまえば、元本の大部分を失う可能性がありますが、破綻しなければ予定通りの利息と元本償還が受けられるのが特徴です。これに対して株式は「市場リスク」が主となります。企業が健全な経営を続けていても、景気や市況によって株価は日々変動します。

投資家の心理的な負担も大きく異なる点です。株式投資では日々の値動きが気になってしまい、「今日は3万円下がった」「先週は5万円上がった」といったように一喜一憂しがちではないでしょうか。劣後債なら満期まで保有する前提であれば、日々の価格変動を気にする必要はほとんどないといえます。この点は、精神的な負担が少ないメリットとなるでしょう。

定期預金・国債も含めた総合比較ランキング

最後に、劣後債を含めた主要な投資商品を総合的に比較してみましょう。ここでは、特に「安全性と始めやすさを重視する初心者向け」という視点から、利回り、リスク、流動性、最低投資金額などを総合的に評価したランキングをご紹介します

【投資商品総合比較ランキング(2024年基準)】

1位:個人向け国債(変動10年)

  • 想定利回り:0.7-1.2%
  • リスク:極低(国家保証)
  • 流動性:1年経過後はいつでも換金可能
  • 最低投資額:1万円から
  • 初心者向け度:★★★★★

2位:定期預金

  • 想定利回り:0.3-0.5%
  • リスク:極低(預金保険対象)
  • 流動性:満期前解約可能(利息減額あり)
  • 最低投資額:1万円から
  • 初心者向け度:★★★★★

3位:普通社債(高格付け企業)

  • 想定利回り:1.0-2.0%
  • リスク:低(企業の信用リスクあり)
  • 流動性:市場での売却可能だが価格変動あり
  • 最低投資額:100万円程度から
  • 初心者向け度:★★★☆☆

4位:劣後債

  • 想定利回り:3.0-4.5%
  • リスク:中(信用リスク+劣後リスク)
  • 流動性:市場での売却は困難な場合が多い
  • 最低投資額:100万円から
  • 初心者向け度:★★☆☆☆

5位:株式投資(インデックスファンド)

  • 想定利回り:4-8%(長期平均)
  • リスク:中高(市場変動リスク)
  • 流動性:営業日はいつでも売却可能
  • 最低投資額:数千円から
  • 初心者向け度:★★★☆☆

この比較から見えてくるのは、劣後債が「ミドルリスク・ミドルリターン」の商品として位置づけられる、という点です。定期預金や国債では物足りないけれど、株式投資はまだ怖いと感じる方にとって、有力な選択肢の一つになり得るでしょう。

ただし、重要なのは「なぜその利回りなのか」をしっかり理解することです。劣後債の利回りが高いのは、それだけリスクがあるから、という理由を忘れてはいけません。投資を検討する際は、利回りの数字だけに惑わされず、ご自身のリスク許容度や投資期間、資金の必要時期などを総合的に考慮することが大切です。

特に初めて投資を検討される方は、まずは少額から始められる個人向け国債やインデックスファンドで投資に慣れてから、劣後債のような商品を検討されることをおすすめします。投資は一度に大きな金額を投じるのではなく、段階的に理解を深めながら進めることで、より安心して取り組むことができるはずですよ。

劣後債投資のリスクと注意点|失敗を避ける方法

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「定期預金よりは利回りが良いけれど、株式ほどリスクは高くない」と言われる劣後債。魅力的に聞こえるのは確かですよね。しかし、実は普通の社債とは大きく異なるリスク特性を持っている商品でもあります。投資を検討する前に、これらのリスクをしっかりと理解しておくことが何よりも重要です。

劣後債への投資を検討する際は、その特殊なリスク構造を正しく理解することが欠かせません。一般的な債券投資とは異なる注意点も多く、これらを知らずに投資してしまうと、思わぬ損失を被る可能性も出てくるでしょう。ここでは、劣後債投資で失敗しないために押さえておくべき重要なリスクと、その対処法について詳しく解説していきますね。

元本割れリスクと弁済順位の影響を理解する

劣後債の最大の特徴は、その名前が示す通り「劣後」した地位にあることです。この点は、企業が破綻した場合の返済順序に大きく影響してくるので、しっかりと理解しておきましょう。

通常の債券では、株主よりも優先して元本の返済を受けられるのが一般的です。しかし、劣後債の場合は異なります。企業が経営破綻した際、まず優先されるのは普通の債権者(銀行融資や一般社債の保有者)への返済です。その後に劣後債の投資家へ、そして最後に株主という順序になります。つまり、もし企業の資産が十分にない場合、劣後債の投資家は投資した元本の一部、あるいは全部を失ってしまう可能性もあるのです。

例えば、ある企業が100億円の資産を持ちながら破綻してしまった、と仮定してみましょう。もし普通の債務が90億円劣後債が20億円発行されていた場合、まず90億円は普通の債務の返済に充てられますよね。すると、劣後債に回ってくるのは残り10億円しかありません。このケースでは、劣後債の投資家は投資元本の50%を失ってしまうことになってしまうのです

この「弁済順位の劣後性」は、劣後債が高い利回りを提供する理由でもありますが、同時に、元本割れのリスクが通常の債券よりも高いことを意味しています。投資を始める前には、発行企業の財務状況を十分に検討し、万が一の場合のリスクをご自身が受け入れられるかどうか、慎重に判断する必要があるでしょう。

流動性の低さと途中売却時の制約

劣後債投資を検討する際、意外と見落としがちなのが「流動性の問題」です。流動性とは、投資している商品をどれだけ簡単に現金に換えられるかを示す指標のこと。劣後債は、一般的に流動性が低い投資商品だといえるでしょう。

多くの劣後債は、証券取引所での売買がそれほど活発ではありません。そのため、投資家同士の相対取引や、証券会社による買い取りに頼ることになるのが現状です。急にお金が必要になった際でも、すぐに売却できない可能性があるのです。また、もし売却できたとしても、市場での需要が少ないため、購入価格を大幅に下回る金額でしか売れないケースも珍しくありません。この点は注意が必要ですね。

特に個人投資家向けに発行される劣後債の場合、最低投資金額が100万円以上に設定されていることが多く、投資できる方の層が限られています。このため、あなたが売りたい時に、買い手が見つかりにくい状況が生じやすくなるのです。

さらに、劣後債には「早期償還条項」が付帯している場合があります。これは、発行企業が一定の条件下で、債券を予定よりも早く返済できる権利のことです。投資家からすると、予期せぬタイミングで投資が終了してしまうリスクを意味します。例えば、金利環境の変化によって企業にとって有利な条件で資金調達ができるようになった場合、劣後債が早期償還される可能性があります。その場合、投資家は想定していた投資期間での利回りを得られなくなる場合もあるでしょう。

発行企業の信用リスクと格付けの見方

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劣後債に投資するなら最重要なのは「発行企業が本当に返せるか」という信用リスクの見極めで、格付け・投資期間・利回りの3つをバランスよく見て判断することが基本です。

信用リスクを判断する代表的な材料がS&Pやムーディーズなどの「格付け」で、劣後債は返済順位が低い分、同じ企業の普通社債より1〜2段階低い格付けが付くのが一般的です。

ただし格付けは万能ではなく、リーマンショックのように高格付けでも破綻した例があるため、格付けだけに頼るのは危険です。

そのため、投資前には業績推移・事業の将来性・競合比較・自己資本比率や負債比率などの財務指標、さらに業界動向や経済環境まで含めて総合的に確認する必要があります。

特に金融機関の劣後債は、規制や金融政策の影響を受けやすい点にも注意が必要です。

また、劣後債を選ぶ際は「BBB以上」など一定の信用水準を目安にしつつ、期間が長く資金拘束されること、利回りが高すぎる商品には追加リスクがある可能性が高いことを理解しておくべきです。さらに投資額は資産の10〜30%程度までに抑え、生活防衛資金を確保したうえで、コア(預金・国債)+サテライト(劣後債・株など)の形で分散するのが安全です。

最後に、購入は一括ではなく時期を分けて行うことで金利変動リスクを下げられます。

判断に迷う場合は、証券会社や独立系FPなど専門家に相談し、自分の目的とリスク許容度に合うか確認するのが現実的です。

劣後債投資でよくある失敗例と要因

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劣後債投資でよくある失敗は、主に「途中で売れない(売ると損しやすい)ことを甘く見る」「利回りだけで飛びつく」の2つです。

劣後債は基本的に満期まで保有する前提の商品なので、急にお金が必要になって途中売却すると、市場価格が下がっていて大きな損失になるケースがあります。

例えば教育費など、使う時期が決まっているお金を劣後債に回してしまい、予定より早く資金が必要になって売却したら、購入時より2割安い価格でしか売れず、必要な資金が足りなくなる…といった失敗が起こり得ます。

こうした事態を防ぐには、確実に長期保有できる余裕資金だけで投資することが重要です。

また「年利5%」などの高利回りだけに惹かれて、発行企業の信用力や業界状況を調べずに買ってしまうと、企業の業績悪化で元本割れするリスクが高まります。

劣後債は普通社債より返済順位が低い分リスクが大きいので、リターンだけで判断せず、自分のリスク許容度と発行体の健全性をセットで確認する必要があります。

もし損失が出た場合でも、分散投資や資金管理によってダメージを抑えることは可能です。

不安が大きい場合は、証券会社や独立系FPなど専門家に相談し、自分の状況に合った判断をするのが安全です。

劣後債の購入方法と投資開始までの具体的手順

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劣後債は、株や投資信託のようにどこでも簡単に買える商品ではなく、主に大手証券会社や都市銀行など限られた金融機関で取り扱われています。

購入を検討する際は、取扱銘柄の豊富さ・手数料・説明の丁寧さ(情報提供の充実度)を比較し、自分に合う金融機関を選ぶことが重要です。

また、劣後債は最低投資金額が100万円からのケースが多く、初心者にとってはハードルが高めです。ただし銘柄によっては10万円や50万円から買えるものもあるため、条件は発行体や販売機関によって異なります。

購入までの流れは、

  1. 取り扱い金融機関で口座開設(既にあれば不要)
  2. 募集開始を待つ
  3. 目論見書で利率・満期・コール条項・劣後特約など重要条件を確認
  4. 店頭またはオンラインで申し込み
  5. 抽選または先着で購入確定
  6. 代金引き落としで購入完了

購入後は、途中売却が難しい場合もあるため、発行体の財務状況や格付けの変化を定期的にチェックすることが大切です。

劣後債は魅力もありますが、リスクを理解した上で、資産状況と投資目的に合うか慎重に判断することが重要です。

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初めまして。専門家プロファイル・主任ナビゲーターの中野です。 私の役割は、あなたが抱える悩みを整理し、解決策を持つ『本物の専門家』へと橋渡しすることです。 元々、専門家プロファイルはあらゆるジャンルの優れた専門家が集結したメディアです。 実は私自身も、過去に理不尽なトラブルや大きな壁に直面し、眠れない夜を過ごしたどこにでもいる悩める人でした。 当事者としてたくさん悩んだ経験があるからこそ、「いつでもスマホで専門家と繋がれる」という安心感を求めていました。 この専門家が集結するサービスは、”私のため”でもありますが、きっと"みなさんのため"にもなります。 一人で抱え込まず、気軽に専門家に質問や相談をしてみましょう。
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