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103万円の壁学生アルバイトが2025年以降も損しない!年収調整と最新制度変更まとめと解説!

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専門家プロファイル

「あれ、最近シフトめっちゃ入ってたけど、103万超えてたらやばい…?」と年末になって焦っていませんか。親に怒られるかも、税金が取られるかもと、なんとなく不安だけど、どこを調べても難しい内容ばかりで結局よくわからないまま放置している人も多いと思います。

実は、学生がバイトで稼ぐときに気をつけるべき「壁」は、103万円だけではありません。年収ラインごとの影響を正しく理解しておくことで、後から予想外の支払いや手続きが働く場面もあります。さらに、社会保険の扶養基準(いわゆる130万円の壁)について厚生労働省は、「年収130万円以上で原則として被扶養者から外れ、社会保険加入が必要になる」と示しています。(引用:厚生労働省|収入のある扶養者

そして、超えたからといって即アウトというわけでもないのです。この記事では、103万円・130万円・150万円・160万円の壁それぞれが受ける「誰の何に影響するのか」を、難しい言葉抜きでシンプルに一覧でまとめました。読み終わる頃には、「自分が今どの状態で、いつ調整すればいいか」がはっきりわかるようになるでしょう。

最近では、制度の更新や調整も進んでおり、一部では令和7年(2025年)以降の改正も視野に入れた議論が行われています。こうした税制は世帯全体の生活にも関係してきますので、「親」「あなた」「兄弟や子」「配偶者」など、どの立場がどう影響を被るかを理解しておくことが大切です。

学生がアルバイトで知っておくべき年収の壁4つを簡単解説

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バイト代が増えるのは嬉しいけれど、「いくらまでなら大丈夫なの?」と不安になりますよね。実は、学生のバイト収入には、超えると親や自分の負担が変わるラインがいくつかあります。それが「103万円の壁」「130万円の壁」「150万円の壁」、そして新たに議論されている税制改正による160万円付近のラインです。さらに、学生だけが使える特例として「勤労学生控除」というものもあります。

それぞれの壁が何に影響するのか、まずは下の表で全体像を確認してみましょう。

壁の名称年収ライン誰に影響?どんな影響?
103万円の壁103万円以下親の税金が増える(扶養控除がなくなるため)
勤労学生控除130万円以下(所得税)学生本人自分の所得税がゼロになる特例(親の扶養とは別)
130万円の壁130万円未満学生本人親の社会保険扶養から外れ、自分で保険料を払う
150万円の壁150万円以下親の税金が増える(特定扶養控除が段階的に減額)

103万円の壁(親の税金に影響する基本の壁)

まず一番よく聞く「103万円の壁」。これは、親が「扶養控除」という税金の割引を受けられるかどうかの境界線です。

扶養控除というのは、「養っている子どもや家族がいたら税金を安くしますよ」という国の制度のこと。あなたの年収が103万円以下なら、親は扶養控除を受けられるので、親の所得税や住民税が安くなる仕組みです。逆に、103万円を1円でも超えると、親はこの控除を使えなくなり、年間で5万円〜10万円くらい税金が増える可能性があります。

「103万円の内訳」について、少しだけ補足しますね。この金額は「給与所得控除55万円+基礎控除48万円=103万円」という計算で成り立っています。バイトの給料には自動的に55万円分の「経費(給与所得控除)」が認められ、さらに全員が受けられる「基礎控除」が48万円。つまり、年収103万円までなら課税対象となる所得がゼロなので、所得税がかかりませんし、親の扶養にも入れるというわけです。

「103万を超えたら親に怒られる」とよく言われるのは、親の税負担が増えるから。もし超えそうなときは、年末にシフトを減らして調整するか、親に「ちょっと超えちゃうかも」と早めに伝えておきましょう。

◎103万円を超えたら、本人と親にはどれくらい影響がある?

年収103万円を超えた場合、あなた自身にも税金がかかり始め、親の税金も増えることになります

【学生本人にかかる税金】
年収103万円を超えた分に対して、所得税が5%かかります。さらに、翌年6月からは住民税(所得割10%+均等割5,000円程度)も発生する可能性が高いです。多くの自治体では、年収100万円を超えると住民税がかかるため、103万円を超えていなくても住民税は発生するケースがあります。

  • 例:年収110万円の場合
    • 本人所得税:(110万円 – 103万円) × 5% = 3,500円
    • 本人住民税:約17,000円(所得110万円−給与所得控除55万円=55万円。ここから住民税基礎控除43万円を引いた12万円に10%と均等割を計算)
    • 本人合計:約2万円

「自分だけならそんなに痛くないかも」と思うかもしれませんが、問題は親にかかる影響です。

【親の税金への影響】
103万円を超えると、親があなたを「特定扶養親族」として受けていた年間63万円の控除が使えなくなります。この控除がなくなると、親の課税対象所得が63万円増え、所得税と住民税が増加します。

  • 例:親の所得税率10%の場合
    • 親の所得税:63万円 × 10% = 63,000円
    • 親の住民税:63万円 × 10% = 63,000円(住民税の控除額は45万円の場合も)
    • 親合計:約126,000円

【家族全体でどれくらい損する?(例:あなたの年収110万円、親の所得税率10%)】

項目影響額
学生本人の税金負担(所得税+住民税)約20,000円
親の税金負担増加(扶養控除喪失)約126,000円
家族全体の負担増加約146,000円

たった7万円多く稼いだだけで、家族全体では約15万円近くの税負担増になるケースもあります。稼いだ分より税金の方が多くなってしまうという逆転現象が起きる可能性があるため、「103万円の壁」は重要なポイントなのです。

勤労学生控除で134万円まで所得税0円になる特例

学生だけが使える裏ワザ的な制度が「勤労学生控除」です。これを使えば、年収130万円まで自分の所得税がゼロになります。これは学生にとって大きなメリットで、将来に向けて貯金したり、自分の年齢に合った経験を積んだりする上でも素敵な制度だと言えるでしょう。

通常、年収103万円を超えると自分にも所得税がかかり始めます。しかし、学生で一定の条件を満たせば、さらに27万円の控除が追加されるのです。つまり、「給与所得控除55万円+基礎控除48万円+勤労学生控除27万円=130万円」となり、年収130万円までは課税所得がゼロで所得税がかかりません。さらに、住民税の非課税ラインも少し上がり、134万円くらいまでなら所得税がかからない計算になります。

◎勤労学生控除の申請方法は意外とシンプル

バイト先で年末調整をする場合は、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」という書類の「勤労学生控除」欄にチェックを入れ、学校名などを書くだけです。もしバイト先が年末調整をしてくれない場合や、複数バイトを掛け持ちしている場合は、翌年の2月~3月に自分で確定申告をする必要があります。

確定申告と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、今はスマホで国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスすれば、質問に答えるだけで自動的に書類が作成可能です。源泉徴収票(バイト先からもらう書類)と学生証、マイナンバーカードがあれば、自宅で完結することもできます。わからない場合は、大学の生協や税務署の無料相談窓口でサポートしてもらえるので、思ったよりハードルは低いです。

◎注意点:誰でも使えるわけではない

勤労学生控除にはいくつか条件があります。

  1. 「学生」として認められる学校に在籍していること:大学・短大・専門学校・高専などは基本的にOK。在学証明書を出せる学校なら大抵は問題ありません。
  2. 合計所得金額が75万円以下であること:これは「所得」の金額であり、バイトの「収入」ではありません。収入から給与所得控除55万円を引いた金額が所得なので、収入130万円の場合、「130万円−55万円=75万円」となり、ギリギリセーフです。もし株の配当や副業収入など、バイト以外の所得が10万円を超えてしまうと、合計所得が75万円を超えて対象外になるので注意しましょう。
  3. 給与以外の所得が10万円以下であること:メルカリ転売の利益やブログの広告収入など、バイト以外の利益が10万円を超えると勤労学生控除は使えません。

◎親の特定扶養控除と組み合わせた時の効果

勤労学生控除を使えば自分の税金はゼロになりますが、「親の扶養から外れるかどうか」は別問題です。ここがめちゃくちゃ重要で、理解していないと親から「お前のせいで税金が増えた!」と怒られる原因になってしまいます。

こうした控除や扶養の話は、一見シンプルに見えて、実際には「どこまでが自分に当てはまるのか」「親の税金や社会保険にどう影響するのか」がケースによって大きく変わってきます。そんな時は専門家に相談することで安以です。以下に似た相談者の例とそれにこたえる専門家の例があります。

【専門家の回答】

専門家プロファイルでは、税理士・ファイナンシャルプランナーの柴田博壽さんが、お金の使い方に関する悩みに回答しています。

【質問(要約)】

質問者
質問者

21歳大学2年生の息子から、今年の年収が150万円ほどになってしまうと報告を受けました。
私は寡婦で年収276万です。社会保険など、私の扶養から外れることになると、どのような手続きをすればいいのでしょうか?息子は他県の大学に行っており、同居はしておりません。初めての事で戸惑っており、何もわからず相談させていただきました。何卒よろしくお願いいたします。来年は103万以内に収まる予定だそうです。
私と息子、それぞれどのような手続きが必要でしょうか?

【回答】

専門家
専門家

税理士の柴田博壽と申します。

結論から申し上げます。息子さんは、扶養対象親族にはなりませんので、ご質問者様の年末調整で扶養控除を受けないことで完結します。
もし、年末調整に間に合わばければ、確定申告を行って是正します。
ちなみに、息子さんは、特定扶養親族世代(19歳~21歳)に該当しますから、扶養控除の額は65万円(住民税では45万円)です。一方、質問者様の税率は、所得税5%、住民税10%が適用となります。
所得税の確定申告書は、税務署に翌年3月15日まで提出します。また、同日までに税務署又は金融機関等で納税します。


(中略)


なお、扶養控除が受けらないことによって以下のように合計約76,500円の税負担が増えることになります。
<所得税の増加分の計算>630,000円×5%=31,500円
<住民税の増加分の計算>450,000円×10%=45,000円
ご参考になれば幸です。

引用:専門家プロファイル|収入150万の息子

税理を勉強していない方からするとこの内容は非常にわかりづらく、混乱したり不安が積もります。このように個々の状況に合った相談をしてくれる専門家プロファイルを一度試してみてください。あなたの不安を専門家が解消してくれるかもしれません。

あなたと同じ悩みの解決が見つかる!

親があなたを扶養に入れている場合、親の所得税・住民税が安くなる仕組みがあります。特に19歳〜22歳の大学生は「特定扶養親族」として、親の所得から63万円(住民税は45万円)も控除されるのです。これは親の年収が500万円くらいだと、ざっくり年間10万円前後の税金が安くなる計算です。

ところが、あなたの年収が103万円を超えると、親の扶養から外れてしまい、この特定扶養控除が使えなくなります。つまり、あなたが勤労学生控除で130万円まで稼いでも、親の税金は一気に増えてしまい、結果的に世帯全体で見ると損をする可能性が高いのです。

【具体例で比較してみる】

親の年収500万円の場合で、あなたの年収が100万円の場合と120万円の場合を比べてみましょう。

項目あなたの年収100万円の場合(103万円以下)あなたの年収120万円の場合(103万円超、勤労学生控除適用)
あなたの所得税0円0円
親の特定扶養控除適用される(約10万円の減税)適用されない(約10万円の増税)
世帯全体の手取りプラス約10万円実質マイナス約10万円

あなたが20万円多く稼いでも、親の税金が10万円増えるため、世帯全体で見ると手取りは10万円しか増えていないことになります。しかも、親が会社から「扶養手当(家族手当)」をもらっている場合、それが打ち切られる可能性もあり、実質的にはさらに損することもあるのです。

もしあなたが「103万円を超えそう」と気づいたら、まずは親と相談してください。親の年収や会社の扶養手当の条件によって、世帯全体で損するかどうかが変わります。もし親の税金が10万円以上増えるなら、シフトを減らして103万円以内に抑える方が賢明な選択かもしれません。

130万円の壁(社会保険の扶養から外れる壁)

次は「130万円の壁」。これは、親の社会保険(健康保険や年金)の扶養から外れるラインです。この壁に関わる大きなポイントは、自分自身が国民健康保険や国民年金を払う必要が出てくること。つまり、社会保障料が一気に増えるわけです。バイトとしてパート扱いになっている学生も多く、この壁を意識せずにシフトを増やしてしまいがちです。

親が会社員や公務員の場合、あなたは親の健康保険や年金制度に「扶養家族」として入っていることが多いでしょう。この状態だと、あなた自身が保険料を払わなくても、親の保険でカバーされています。ところが、あなたのバイト収入が年間130万円を超えると、その扶養から外れて、自分で国民健康保険や国民年金に加入しなければいけなくなるのです。

具体的には、国民年金が月1万6,000円くらい、国民健康保険が収入や自治体によって変わりますが月数千円〜1万円くらいかかります。合わせて年間20万円以上の負担が一気に発生することもあるのです。つまり、130万円稼いでも、そのうち20万円が保険料で消えてしまうイメージですね。

しかも、130万円の壁は「見込み年収」で判定されることが多く、月平均で約10万8,000円を超えそうになると、扶養から外される可能性があります。だから、「気づいたら超えてた」ということが起きやすいのです。シフトが多い月が続いたら、早めに調整するか、親の会社の扶養条件を確認しておくと安心できます。

150万円の壁(親の特定扶養控除が減額される壁)

さらに進んで150万円の壁。この付近から、親が受けられる特定扶養控除が減額されはじめる仕組みです。特に19〜22歳の大学生(例:23歳前後まで)は控除が大きいため、ここを超えると親の税額に与える影響はさらに大きくなります。

19歳〜22歳の大学生の子どもを扶養している親には、通常の扶養控除よりも金額が大きい「特定扶養控除」が適用されます。これは年間63万円も控除されるため、親の税負担がかなり軽くなる制度なのです。ところが、あなたの年収が150万円を超えると、この控除額が段階的に減っていき、最終的にはゼロになります。

例えば、親の所得税率が20%だとすると、63万円の控除がなくなると、親の税金が年間で12万円以上増えることもあります。住民税も含めるともっと増える可能性もあるので、103万円の壁よりもさらに親への影響が大きくなるでしょう。

ただ、150万円の壁を超えても即アウトではなく、段階的に控除が減っていく設計になっています。具体的には、150万円を超えてから段階的に控除額が減額され、200万円を超えると完全に控除がなくなる仕組みです。とはいえ、150万円を超えた時点で親の負担が増え始めるので、もし稼ぎたい気持ちがあっても、親とよく相談してから判断する方が良いでしょう。

年収調整で損を防ぐ!バイト収入のコントロール方法

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「今月けっこう稼いじゃったけど、103万円超えたらどうなるんだろう…?」そんな不安、ありますよね。特に年末が近づくと、急に焦ってシフトを減らしたり、結局どうすればいいか分からず放置してしまったり。でも、ちゃんと調整すれば無駄に税金を取られたり、親の扶養から外れて家族に迷惑をかける心配もなくなります。ここでは、バイト収入をうまくコントロールして損しない方法を解説します。

シフト調整で103万円以内に収める計算方法

103万円以内に抑えるためには、まず「今、自分がどれくらい稼いでいるのか」を正確に把握することが最初のステップです。多くの人がやってしまいがちなのが、なんとなく「このくらいかな?」と感覚で判断してしまうこと。でも実際には、思っていたより多く稼いでいることがよくあります。

まずは以下の手順で計算してみましょう。

  1. 給与明細を確認する:毎月もらっている給与明細を引っ張り出し、「支給額」の合計を計算します。1月から10月までの合計額が、例えば85万円だったとします。
  2. 残りの収入上限を計算する:「103万円」から今までに稼いだ金額を引きます。例の場合、「103万円 – 85万円 = 18万円」が残りの収入上限です。
  3. 月ごとの収入上限を把握する:残りの収入上限を、残りの月数で割ってみます。10月であれば残り2ヶ月(11月と12月)なので、「18万円 ÷ 2ヶ月 = 9万円」が1ヶ月あたりに稼げる上限です。

この計算で「今のシフトのままだと超えそう」と気づけたら、バイト先の店長や責任者に「12月はシフト少なめでお願いします」と早めに相談しておくことが大事です。急に「もう入れません」と言うと迷惑がかかりますし、自分も気まずくなるでしょう。11月中に伝えておけば、お店側も調整しやすいですし、あなたの印象も悪くなりません。むしろ「ちゃんと管理してるんだな」と思われることもあります。

ちなみに、給与明細に「交通費」が別で書かれていることが多いですが、これは基本的に年収には含まれません(非課税枠内であれば)。だから、交通費込みで「10万円もらった!」と思っていても、実際の給与は8万円だったりすることもあります。このあたりも確認しておくと、より正確に計算できます。

計算が面倒だと感じるなら、スマホのメモアプリやエクセル、Googleスプレッドシートなどに月ごとの収入を記録しておくと、あとで見返しやすくて便利です。毎月給与明細が出るたびに「支給額」だけをメモっていけば、年末に焦ることもなくなるでしょう。

複数バイトの掛け持ちで注意すべきポイント

飲食とコンビニ、イベントスタッフなど、複数のバイトを掛け持ちしている人も多いですよね。その場合、「それぞれのバイト先では103万円を超えてないから大丈夫」と思っていると、実は危険です。なぜなら、年収の計算は「全部のバイト先の収入を合算した金額」で判断されるからです。

たとえば、飲食バイトで月5万円、コンビニで月3万円、イベントバイトで月2万円稼いでいるとします。それぞれのバイト先では少額に見えますが、合計すると月10万円。年間で120万円になってしまいます。この時点で、すでに103万円をオーバーしているのです。

特に注意したいのが、単発バイトや日雇い派遣などです。こういったバイトは、給与明細がすぐに出なかったり、振込のタイミングがバラバラだったりして、「いくら稼いだか」を忘れやすいもの。しかも、派遣会社やイベント会社は年末調整をしてくれないことも多いので、自分で確定申告をする必要が出てきます。この手続きを放置してしまうと、後で税務署から連絡が来ることもあるので要注意です。

掛け持ちをしている場合は、すべてのバイト先から源泉徴収票をもらうことが必須です。これは年末から翌年の1月末くらいまでに発行されるもので、「あなたは今年いくら稼ぎましたよ」という証明書のようなもの。それぞれのバイト先でもらった源泉徴収票を並べて、合計額を確認してみてください。もし103万円を超えていたら、確定申告が必要になります。

また、掛け持ちをしていると、親の扶養に入っている場合に「社会保険の扶養」も気にする必要が出てくることもあります。これは年収130万円を超えると外れてしまう制度。103万円の壁とは別に、もうひとつの壁があるわけです。扶養から外れると、自分で国民健康保険や国民年金を払わなければならなくなり、月に数万円の負担が増えることもあります。だから、掛け持ちで「たくさん稼ぎたい!」と思っている人は、103万円だけでなく130万円のラインも頭に入れておくと安心でしょう。

年末調整で絶対に損しない手続きの流れ

年末調整という言葉、聞いたことはあるけれど「何をするのかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、年末調整は「1年間に払いすぎた税金を返してもらう手続き」です。毎月の給料から少しずつ引かれている所得税は、実は概算で引かれているので、最終的に計算し直すと「払いすぎてた!」ということがよくあります。その差額を12月の給料で調整してもらえるのが年末調整です。

まず、年末調整をしてもらえるのは「メインのバイト先」だけです。複数バイトをしている場合、年末調整をしてもらえるのは1つのバイト先だけなので、どこで手続きをするか決めておきましょう。基本的には、一番収入が多いバイト先で年末調整をしてもらうのがスムーズです。そのバイト先に「扶養控除等申告書」という書類を提出しておけば、お店側が自動的に年末調整をしてくれます。

この「扶養控除等申告書」は、バイトを始めたときや年の初めに書いたことがあるかもしれません。もし記憶にない場合は、バイト先の店長や事務担当に「年末調整の書類ってもらえますか?」と聞いてみてください。たいていは11月くらいに配られます。書き方がわからなければ、その場で聞けば教えてもらえることが多いので、遠慮せず質問しましょう。

もし掛け持ちをしていて、他のバイト先では年末調整をしてもらえない場合、そのバイト先の源泉徴収票をもらって、翌年の2月~3月に自分で確定申告をする必要があります。これは面倒に感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外と簡単です。税務署に行けば無料で教えてもらえますし、今はスマホでも確定申告ができるようになっているので、自宅でサクッと済ませることも可能です。

年末調整や確定申告をすることで、払いすぎた税金が戻ってくることもあります。例えば、103万円以内で働いていた場合、本来は所得税を払う必要がないのに、毎月少しずつ引かれていたということがあるでしょう。その場合、年末調整や確定申告をすることで、引かれていた税金が全額返ってくることもあるのです。数千円かもしれませんが、それでも返ってくるなら嬉しいですよね。

逆に、103万円を超えてしまったのに確定申告をしなかった場合、後で税務署から連絡が来て「追加で税金を払ってください」と言われることもあります。しかも、期限を過ぎると延滞金がかかることもあるので、放置するのは絶対に避けたいところ。「バレないだろう」と思っても、バイト先が税務署に提出している書類にはあなたの収入が記録されているので、隠すことはできません。

【2025年最新】学生の扶養制度はどう変わる?

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2025年では、扶養制度や社会保険の判定基準が見直され、短期的に収入が増えてもすぐに扶養から外れないようにする企業の動きも広がっています。また、103万円を少し超えてしまった場合でも親の負担を緩和できる制度など、新たな政策も議論されています。特に「年収123万円」付近や「160万円」前後をどう扱うかについての調整は、今後の制度設計にも大きく関わる部分です。

難しい言葉が並ぶと嫌になってしまうかもしれませんが、あなたの「今のバイト生活」に直接関係する話なので、サクッと確認しておきましょう。

新設される特定親族特別控除とは?

2024年から、扶養控除の仕組みに「特定親族特別控除」という新しい制度が導入されました。これは、あなたのような学生が、これまでよりも少し柔軟に働けるように配慮された制度です。

従来の扶養控除では、「年間103万円を超えると扶養から外れて、親の税金が高くなる」というラインが明確に存在していました。でも実際には、「年末のシフトを調整したけど微妙に超えちゃった…」みたいなケースも多かったですよね。そうした”ちょっとはみ出し”を少しだけ救済するために、新しい控除枠が設けられたのがこの制度の背景です。

具体的には、年収103万円を少し超えてしまった場合でも、親の所得控除を完全にゼロにするのではなく、段階的に減らしていくという仕組みになりました。例えば、あなたの年収が105万円だったとき、親が受けられる控除が「38万円→28万円」といった具合に減額はされますが、完全には失われません。

ただし、注意点もあります。この「特定親族特別控除」が使えるのは、あくまで一定の年収範囲内に収まっている場合のみです。例えば、年収が120万円や130万円を超えると、もう段階控除の対象からは外れてしまうので、結局「親の税負担が一気に増える」という状況に逆戻りしてしまいます。

また、この制度を使うためには、親が年末調整や確定申告で「特定親族特別控除の申請」を行う必要があります。「制度があるなら自動で使えるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、税制は基本的に”申告型”です。忘れてしまうと控除が受けられず、結果的に親の税金が高いままになってしまうので、ここは要注意ポイントとなります。

社会保険の扶養要件見直しで学生への影響は?

一方で、社会保険の扶養についても、2024年に見直しが行われています。ここでいう社会保険とは、親が勤めている会社の健康保険や厚生年金のこと。これまで学生は「年収130万円未満なら親の扶養に入ったまま」というルールがありました。

ところが、今回の改正では、この「130万円」のラインが一部で見直され、「短期的な収入増を理由に即座に扶養を外さない」といった柔軟な判断が加わりました。例えば、年末に急にシフトが増えて、1ヶ月だけ15万円稼いでしまった場合でも、すぐに「扶養から外れる」とはならず、年間ベースで平均を見て判断する…といった流れになっています。

学生にとっての実質的な影響は、「急に稼ぎすぎても、すぐに国民健康保険に切り替えなくて済む可能性がある」という点です。これまでは「130万円を一瞬でも超えたら速攻で扶養から外れて、自分で月額数千円の国民健康保険料を払う必要が出てくる」と思われがちでしたが、2024年以降は「一時的な収入増はセーフ」という判断が多くなってきているでしょう。

とはいえ、安心しすぎるのも危険です。例えば、春休みや夏休みに週5・6でシフトを詰め込み、毎月12万円ずつ稼ぎ続けると、さすがに「これは一時的じゃないよね」と判断されて、扶養から外される可能性が出てきます。そうなると、あなた自身が国民年金・国民健康保険に加入しなければならず、月に合計で1万5千円ほどの出費が増えてしまうのです。

この辺りの判断は、「親の勤め先の健康保険組合の担当者に問い合わせる」のが一番確実です。ネット情報だけで判断して、気づいたら「実は扶養外れてました」なんてことになると、後から保険料を追加請求されるケースもあるので注意してください。

まとめ

ちょっとだけ柔軟になったけど、油断は禁物

2024年の制度改正で、学生が少しだけ働きやすくなったのは確かです。しかし、「自動的に全部守られる」わけではないので、自分の年収を年末に一度チェックし、親と情報共有しておくのが一番安全です。

もし「もう103万円超えちゃったけど、今後どうすればいいの?」と不安になったら、親に相談してみましょう。場合によっては、税理士や社会保険労務士といった専門家に確認してもらうことで、「実は控除が使える」「扶養は大丈夫」といった安心材料が見つかることもあります。

大切なのは、「知らないまま放置しない」こと。制度を味方につけて、バイトも勉強も両立できる生活を目指してくださいね。まずは専門家に相談してみましょう。専門家プロファイルではあなたのお金の悩みについて専門家が答えてくれます。是非一度相談してみてください!

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