エンゲル係数の平均はいくら?世帯別・年収別の最新値や適正な食費の目安と節約方法を解説

「うちの食費、他のお家より使いすぎでは?」物価の上昇が続く今、家計簿を見ながら不安を感じていませんか。
「平均ってどれくらい?」「わが家のエンゲル係数は適正なの?」と気になっても、具体的な目安がないと判断しづらいものです。
この記事では、2025年の最新データを基に、世帯人数・年収・年代別の「エンゲル係数の平均値」をわかりやすく解説します。
数値が高くなる原因からすぐに真似できる食費の節約術まで。まずは「わが家の現在地」を知り、無理なく家計を整えるヒントを見つけましょう。
そもそもエンゲル係数の平均とは?計算方法と見方を解説

家計を見直したいと思ったとき、まず確認すべきなのが「エンゲル係数」です。
言葉は聞いたことがあっても、実際に計算して活用している方は意外と少ないかもしれません。
ここでは、エンゲル係数についての以下3つのポイントを整理しました。
- エンゲル係数の定義
- エンゲル係数の計算方法
- エンゲル係数が示す家計の状況
基本を理解すれば、次の章で紹介する平均データと比較して、ご自身の家計が健全かどうかを冷静に見極められますよ。
エンゲル係数の定義
エンゲル係数とは、家計の消費支出全体のうち「食費」が占める割合を示す数値です。
一般的に収入が増えれば増えるほど、この数値は低くなる傾向にあります。

人間が食べる量には限界があります。また収入が増えても食費は急激には増えないため、相対的に割合が下がっていくからです。
この現象は発見者の名前をとって「エンゲルの法則」と呼ばれています。
エンゲル係数の計算方法
エンゲル係数は、1ヶ月(または1年)に使った「消費支出」と「食費」をもとに計算します。以下の計算式で算出できます。
エンゲル係数(%) = (食費 ÷ 消費支出) × 100
「消費支出」とは、食費に加え、住居費、水道・光熱費、日用品費などを含めた生活費の総額です。
例えば、2025年の二人以上世帯の平均データ(消費支出:約30万7千円、食費:約9万円)を当てはめると、以下のような計算になります。
90,000 ÷ 307,000 × 100 = 29.3%
つまり、家計の約3割が食費に使われていることを意味します。
この数値が一般的な平均ライン(目安)となるため、ご自身の家計と比較する際の基準にしてください。
参照:総務省|家計調査 2025年(令和7年)7~9月期平均
計算に含める「食費」の範囲
計算に必要な「食費」には、スーパーでの購入費だけでなく、外食や酒類も含まれます。家計簿の項目で迷わないよう、含まれる範囲を表に整理しました。
| 分類 | 具体的な項目の例 |
|---|---|
| 自炊用食材 | 米、パン、肉、魚、野菜、調味料など |
| 外食・中食 | レストラン、カフェ、出前、惣菜、学校給食 |
| 菓子・飲料 | おやつ、ジュース、酒類(ビール・焼酎等) |
一方、洗剤やティッシュなどの「日用品費」は食費に含まれません。正確な数値を出すために、レシートの内容を区別して計算しましょう。
エンゲル係数が示す家計の状況
一般的に、エンゲル係数は数値が低いほど「家計にゆとりがある」と判断されます。食費以外の趣味や貯蓄にお金を回せる状態だからです。
数値ごとの目安を整理しました。
| エンゲル係数 | 家計の状況 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20%〜25% | 余裕がある | 理想的な水準。貯蓄や娯楽に予算を回しやすい。 |
| 26%〜29% | 平均的 | 一般的な水準。無理のない家計バランス。 |
| 30%以上 | 要見直し | 食費が家計を圧迫している可能性がある。 |
ただし、ライフスタイルによって適正値は変わります。「食事が趣味」なら高くても問題ありませんし、逆に無理な節約で健康を害しては本末転倒です。
数字にこだわりすぎず、あくまで目安として捉え「しっかり貯蓄できているか」もあわせて確認しましょう。
参照:第183回 2024年のエンゲル係数は28.3%と、43年ぶりの高水準 | 日本生命保険相互会社
専門家プロファイルでは、ファイナンシャルプランナーの吉野 裕一さんが、家計の見直しに関する以下のような質問に回答しています。
【質問(要約)】

小学生の子どもが1人いる共働き夫婦です。毎月の収入はほぼ使い切ってしまい、教育費や老後資金に不安を感じています。夫の貯蓄型保険や高い食費など、家計の中で具体的にどこを削るべきかアドバイスをいただきたいです。
【回答】

まつり様、ご相談ありがとうございます。
FP事務所MoneySmithの吉野と申します。
現在、小学生のお子様と3人暮らしということで、まだ生活費が多くない状態だと思います。
しかし、ボーナスは貯蓄できているようですが、現在のような収入をほぼ使い切っている状態では、今後の生活費が不足する可能性があると思います。
気になるのが食費が7万円かかっていることや通信費が1万8千円かかっていることです。
この支出は、自宅での食事の費用を節約できる可能性がありますね。通信費も節約することができると思います。
現在は、将来のお金の流れが見えない状態なので、漠然とした不安だと思いますが、今後のキャッシュフロー表を作成することで、問題点の可視化ができると思います。
(後略)
エンゲル係数の数値は家計状況を把握する一つの目安ですが、具体的な改善点を見つけるには専門家への相談が有効です。専門家プロファイルでは、ご自身の状況に合わせた的確なアドバイスを受けられます。
【2025年最新】エンゲル係数の平均データ

自分の数値が適正かどうかを知るには、全体平均ではなく「自分に近いライフスタイル」と比較する必要があります。
家族構成や収入によって、基準となる数字が大きく変わるからです。
ここでは、以下の4つの切り口で最新データを整理しました。
- 全世帯のエンゲル係数の平均値
- 世帯人数別の平均(単身世帯・二人以上世帯)
- 年収別の平均
- 年代別の平均
自分に近い条件のデータを確認すれば、家計改善のヒントも見つかりますよ。
全世帯のエンゲル係数の平均値
総務省が2025年2月に発表した調査によると、二人以上の世帯における平均エンゲル係数は28.3%となっています。
過去の推移を見ると、2005年の底値から近年急激に上昇していることがわかります。

| 年次 | エンゲル係数 | 状況 |
|---|---|---|
| 1975年 | 約32.0% | 減少傾向の始まり |
| 1997年 | 23.4% | バブル崩壊後の水準 |
| 2005年 | 22.9% | 過去最低(底値) |
| 2016年 | 25.8% | 上昇傾向へ |
| 2024年 | 28.3% | 43年ぶりの高水準 |
この急上昇の背景には、輸入食材の高騰や円安による「食料品価格の値上げ」が大きく影響しています。
家計の消費支出が増えない中で食費負担だけが増し、数値が押し上げられているのが現状です。
参照:総務省統計局|家計調査
世帯人数別の平均(単身世帯・二人以上世帯)
2024年の家計調査データによると、世帯人数によってエンゲル係数には明確な違いが見られます。
| 世帯人数 | エンゲル係数 | 月間平均食費 |
|---|---|---|
| 1人 | 25.9% | 43,941円 |
| 2人 | 28.0% | 75,374円 |
| 3人 | 28.3% | 87,876円 |
| 4人 | 28.2% | 96,328円 |
| 5人 | 29.3% | 105,480円 |
世帯人数が増えるほど、エンゲル係数は上昇する傾向です。
この傾向は、子どもの成長による食費増加やまとめ買いの効率が限定的になることが影響しています。
もし、ご自身の数値がこの表より5%以上高い(例:4人家族で33%以上)場合は、食材の廃棄や過度な外食がないか、一度見直してみる価値があるでしょう。
参照:総務省統計局|家計調査
専門家プロファイルでは、ファイナンシャルプランナーの渡辺行雄さんが、5人家族の家計に関する以下のような質問に回答しています。
【質問(要約)】

夫と義母の収入で5人家族の家計を支えています。ローン返済が重く貯蓄ができないうえ、家の修繕も必要です。今後の働き方や3人目の子供についても悩んでいます。家計を改善するため、特に食費の目安について教えてください。
【回答】

あきるさんへ
はじめまして、個別相談専門のファイナンシャルプランナーとして活動しています、渡辺と申します。
ご主人様などの手取り月収金額に占める奨学金と住宅ローンなどローンの負担割合は35%にもなってしまっていますので、この水準にまでなってしまうとローン負担が家計を圧迫してしまい、家計を維持していくことは決して楽ではありません。
また、ローン負担がこの水準にまでなってしまうと、思うように貯蓄にまで資金がまわらないものと思われます。
尚、家族五人の場合の食費につきまして、家庭によりその金額は異なりますので簡単に申し上げることはできかねますが、一般的に5万円前後がかかってしまうものと思われますので、3万円という金額では難しいかも知れません。
あきるさんの場合義母さんも同居していますので、あきるさんもパートでも結構ですから収入を確保することをお考えいただいた方が、家計収支を改善させる方法としてはよろしいと考えます。
毎月8万円ほど収入を確保できるようになれば、家計を管理していくうえで相当楽になるものと思われます。
ご主人様とも一度、話し合ってみてください。
以上、ご参考にしていただけますと幸いです。 リアルビジョン 渡辺行雄
世帯人数ごとの平均食費は一つの目安ですが、ローンや家族構成など、各家庭で状況は大きく異なります。自分の家計に合った具体的なアドバイスが欲しい方は、専門家プロファイルで相談してみてはいかがでしょうか。
年収別の平均
一般的に、年収が上がるほどエンゲル係数は低くなる傾向にあります(エンゲルの法則)。
2024年の「家計調査」データをもとに、収入の低い層と高い層でどれくらい差があるのかをまとめました。
| グループ | 平均年収 | エンゲル係数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 第1階級(低所得層) | 約163万円 | 29.6% | 食費の割合が高くなりやすい |
| 第10階級(高所得層) | 約1,333万円 | 24.5% | 食費の割合が低く抑えられている |
年収に約10倍の開きがある両者を比べると、エンゲル係数には約5.1%の差が生じています。
このデータからわかるのは、収入が低いほど食費が家計に占めるウェイトが重くなる事実です。
高収入世帯(第10階級)の数値である「24.5%」は、かなり余裕がある状態の目安といえます。
一方、年収が平均的な範囲にある場合は、この両者の中間あたりの数値を目指すのが現実的なラインとなるでしょう。
参照:政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 総世帯 年間収入五分位・十分位階級別
年代別の平均
ライフステージによって収入や家族構成が大きく変わるため、エンゲル係数の「適正な水準」も年代ごとに異なります。
自身の年代の平均値と比較して、現状が平均的な範囲にあるかを確認してみましょう。
| 世帯主の年代 | エンゲル係数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 29歳以下 | 23.3% | 共働きや単身が多く、世帯収入に対して負担が軽い |
| 30~39歳 | 26.9% | 家族が増え、食費が上がり始める |
| 40~49歳 | 27.4% | 食べ盛りの子どもがいることで食費はピークへ |
| 50~59歳 | 26.0% | 子どもの独立&収入のピークが重なり、係数が下がる |
| 60~69歳 | 27.4% | 定年退職で収入が減り、再び数値が上がり始める |
| 70歳以上 | 30.2% | 年金生活で収入が減り、負担感が最も重くなる |
このデータから、年代ごとの「家計の貯めどき」と「守りどき」が見えてきます。
まず、20代と50代は数値が低くなりやすい「貯めどき」です。比較的余裕が出る時期なので、もし平均より高い場合は支出を見直し、将来のために貯蓄へ回しましょう。
対照的に、30代から40代は子育てで食費が膨らむ「守りどき」です。数値が高くても必要な出費と割り切り、栄養を削るような無理な節約は避けてください。
60代以降は、収入の減少により数値が自然と上がります。ここは数字の高さよりも、しっかり栄養が摂れているかという「健康維持」を優先しましょう。
エンゲル係数の理想的な目安と高い原因

エンゲル係数の平均値を知ったら、次に気になるのは「自分の家計は適正なのか」という点ではないでしょうか。
エンゲル係数は家計の健全性を測る目安の一つですが、家族構成や住んでいる地域によっても変わります。
そこで押さえておきたいのが、次の2つのポイントです。
- 適正なエンゲル係数の考え方
- 平均より高い場合の主な原因
自分の家計状況を客観的に見つめ直せば、改善すべき点が明確になりますよ。
適正なエンゲル係数の考え方
家計管理における理想的な目安は「20%~25%」です。この範囲内であれば、食費と他の支出(貯蓄や娯楽)のバランスが取れている状態といえるでしょう。
ただし、この数字はあくまで一般的な目安です。
実際には、前述した通り「収入が低い時期」や「子育て期」には30%を超えることも珍しくありません。全国平均と比べて一喜一憂するのではなく、ご自身の「年代」や「年収」の平均値と比較し、無理のない目標を設定することが大切です。
平均より高い場合の主な原因
エンゲル係数が平均より高くなる背景には、家計の構造や生活習慣など、いくつかの要因が重なっています。
ご自身の状況がどれに当てはまるか、表で確認してみましょう。
| 主な原因 | 理由・対策の考え方 |
|---|---|
| 収入に対する食費の割合が高い | ・収入が低いと数値が上がるのは構造的に避けられない ・無理に食費を削る必要はない |
| 外食やコンビニ利用が多い | ・自炊に比べて割高になり、費用が膨らみやすい ・個人の工夫で最も改善効果が出やすいポイント |
| 家賃などの固定費が高すぎる | ・固定費が他の予算を圧迫し、食費の割合が相対的に高くなっている ・食費ではなく、まずは固定費を見直す |
| 物価上昇の影響 | ・食材価格の高騰による上昇は不可抗力 ・ある程度は仕方ないと割り切る |
まずは「浪費(外食・コンビニ)」が原因なのか、それとも「構造(収入・固定費)」が原因なのかを見極めましょう。
ここを整理するだけで、自分に合った対策がはっきり見えてくるはずです。
専門家プロファイルでは、ファイナンシャルプランナーの森本 直人さんが、月々の生活費の中で食費が圧迫されているというお悩みについて、具体的な家計の内訳とともに回答しています。
【質問(要約)】

夫婦二人暮らしで、月14万円の生活費から住宅ローンなどの固定費を支払うと、食費が18,000円しか残りません。赤字はボーナスで補填していますが、夫の理解が得られず悩んでいます。この状況で赤字を出さずに生活し、貯金もできるようになるためのアドバイスを求めています。
【回答】

らーら様、はじめまして。 ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
家計状況、拝見しました。
食費と生活用品で、月18000円は、確かに苦しいですね。
30日で割ると、1日あたり600円です。
エンゲル係数という言葉もあるように、食費は、基本的に削れないものです。
なので、他の項目を工夫して、少なくとも月36000円以上の食費の予算を組めるように、努力してみてはいかがでしょうか。
(中略)
厳しい時代に負けない努力や工夫、知識を身につけられるよう、お互いに頑張りましょう。
エンゲル係数が高い原因が食費そのものではなく、この事例のように他の固定費にあるケースは少なくありません。
ご自身の家計状況を客観的に分析し、どこから手をつければ良いか知りたい方は、専門家プロファイルでプロに相談してみてはいかがでしょうか。
エンゲル係数を下げる食費節約術5つ

エンゲル係数が平均より高いとわかっても、どこから手をつければいいのか迷う方も多いでしょう。
食費を減らすには、やみくもに我慢するのではなく、家計全体を見渡しながら無理なく続けられる工夫が必要です。日々の買い物や調理の習慣を少し変えるだけで、食費は着実に抑えられます。
具体的な方法として、次の5つを紹介します。
- 予算と家計簿で支出を管理する
- 買い物の仕方を見直す
- 自炊と作り置きを習慣化する
- 食材を無駄なく使い切る
- コンビニや外食を控える
どれも難しいテクニックではなく、今日から取り入れられるものばかりですよ。
1. 予算と家計簿で支出を管理する
食費を適切にコントロールするには、まず現状を正確に把握することが欠かせません。そのための第一歩が予算設定と家計簿の活用です。
まずは家計全体の消費支出から、食費に充てられる現実的な金額を算出しましょう。エンゲル係数の目安である20~25%を参考にしつつ、自分の収入や生活スタイルに合わせて無理のない予算を決めることが大切です。
次に、実際の支出を記録する習慣をつけます。最近では家計簿アプリが便利で、レシートを撮影するだけで自動入力できる機能もあります。

記録を1か月続けたら、データを振り返ってみてください。外食費が予想以上に多い、特定の食材に偏っているなど、具体的な改善点が見えてきます。
2. 買い物の仕方を見直す
買い物の仕方次第で食費は大きく変わります。以下のポイントを意識してみましょう。
- 買い物前に必要なものをリスト化し、用途別に分類する
- 空腹時の買い物を避け、衝動買いを防ぐ
- 週末や月初めの特売日を活用する
- プライベートブランド商品を積極的に選ぶ
- まとめ買いの過剰購入に注意しながら実践する
- 購入後は適切な保存方法で食材の鮮度を保つ
多くのスーパーは特定の曜日に特売日を設定しており、生鮮食品や日用品が割引されます。
購入後は冷蔵・冷凍・常温に応じて適切に保存し、密閉容器やラップで空気を遮断することで食材の鮮度を長持ちさせられますよ。
3. 自炊と作り置きを習慣化する
最も効果的な節約術は自炊ですが、毎日料理するのは大変なものです。そこで活用したいのが、休日にまとめて作っておく「作り置き」です。
冷蔵庫にすぐに食べられるおかずがあれば、仕事で疲れていても「今日はコンビニでいいや」という浪費を防げます。
食費削減の味方になる、安くて簡単な定番メニューを3つ整理しました。
| メニュー | 特徴 | ざっくりとした作り方 |
|---|---|---|
| 鶏むね肉の照り焼き | 【冷凍可】 安いむね肉でも片栗粉を使えばしっとり仕上がる | そぎ切りにした肉に片栗粉をまぶし、フライパンで焼いて醤油・みりん等のタレを絡めるだけ。 |
| 根菜の煮物 | 【冷蔵3〜4日】 冷蔵庫に残った半端な野菜を一掃できる | 大根や人参をごま油で炒め、だし汁と醤油・みりんで汁気がなくなるまで15分ほど煮る。 |
| きのこのレンジマリネ | 【レンジ調理】 火を使わず安価な食材で作れる経済的な副菜 | お好みのきのこをレンジ(600W)で3分加熱し、熱いうちに酢とオリーブ油で和える。 |
継続のコツは「完璧を目指さない」ことです。
まずは「週に1品だけ」から始めてみてください。それだけでも外食の頻度が減り、確実に食費は下がっていきます。
4. 食材を無駄なく使い切る
食材ロスは、家計にとって見えない無駄遣いです。買った食材を最後まで使い切ることで、エンゲル係数を効果的に下げられます。
まず重要なのは正しい保存方法の実践です。野菜は冷蔵、肉や魚は冷凍で保存すると鮮度が長持ちします。
次に、捨てがちな部分を活用する工夫も効果的です。
野菜の皮やヘタには栄養が豊富に含まれており、野菜だしとして再利用できます。にんじんや大根の皮、長ネギの青い部分などを煮込むだけで、カレーやスープのベースになる万能だしが作れます。
さらに、献立の組み立て方も大切です。購入した食材をリスト化し、使い切りを前提にした1週間分の献立を立てると、食材の重複や余りを防げますよ。
5. コンビニや外食を控える
何気ないコンビニ利用は、エンゲル係数を押し上げる要因の一つです。
たとえば、お弁当と飲み物で1回800円使うと、平日だけで月額約1万6,000円になります。これを残り物を詰めた自炊弁当(約300円)に切り替えるだけで、月に1万円近い節約が可能です。
いきなり利用をゼロにするのは難しいため、まずは「一部の置き換え」から始めてみましょう。
| 利用シーン | これまでの習慣 | お財布に優しい代替策 |
|---|---|---|
| 朝食 | コンビニのおにぎり・パン(約500円) | 冷凍ご飯+納豆、またはバナナ等の果物 |
| 昼食 | コンビニ弁当(約650円) | 前夜の残り物を詰めた弁当、おにぎり持参 |
| 飲み物 | 毎日ペットボトルを買う(150円×2本) | マイボトル(水筒)を持参する |
完全に自炊にする必要はありません。「毎週水曜日はお弁当の日」など、無理のない範囲で頻度を増やすことが長続きのコツです。
エンゲル係数に関するよくある質問

最後に、エンゲル係数に関するよくある質問にお答えします。疑問をお持ちの方は参考にしてください。
総務省の最新データによると、一人暮らし世帯のエンゲル係数は2024年で約25.9%です。
一般的に一人暮らしのエンゲル係数は24~25%程度が目安とされており、これより大幅に高い場合は食費の見直しを検討する余地があるでしょう。
外食が多い、コンビニ利用が頻繁といった生活習慣は係数を押し上げる要因になり得ます。
参照:総務省統計局|ページ名
総務省の最新データによると、4人世帯のエンゲル係数は約28.2%です。月々の消費支出が30万円の4人家族であれば、食料支出は84,600円程度が平均的な水準といえるでしょう。
実際のエンゲル係数は子どもの年齢や外食の頻度、居住地域の物価水準などによって変動します。
エンゲル係数が高いからお金持ち、という認識は誤解です。
エンゲル係数は消費支出に占める食料費の割合を示す指標であり、一般的には係数が低いほど家計に余裕があるそうです。
2024年のデータでは所得が最も高い階級で24.5%、最も低い階級では29.6%という結果が出ています。
専門家の見解では、エンゲル係数が20〜25%程度であれば家計に余裕があると考えられています。
係数の高低だけでなく、所得水準や生活スタイルを総合的に見て判断することが大切です。
まとめ
この記事では、エンゲル係数の最新データや食費を無理なく抑えるための実践的なテクニックについて解説しました。
大切なのは、平均値という数字に縛られすぎないことです。平均はあくまで「ものさし」の一つに過ぎません。ご自身のライフスタイルに合った適正ラインを見つけ、無理のない範囲でバランスを整えることが何より重要です。
もし食費が高いと感じたら、ご紹介した5つの節約術の中からできそうなものを一つでも取り入れてみてください。小さな一歩を踏み出すことで、確実に家計の景色は変わっていきます。
それでも「どこから手をつければいいかわからない」「家計全体をプロに見直してほしい」と感じたら、お金の専門家に相談するのも一つの近道です。専門家プロファイルでは、家計診断や節約に強いファイナンシャルプランナー(FP)を探すことができます。
一人で悩まず、ぜひ気軽に質問してみてください。






