【督促状が虹色に?】SNSで話題の封筒は本物!色別の危険度と届いた時の対処法を解説

「自宅のポストに、見慣れない虹色の封筒が届いた…」
「SNSで『カラフルな督促状』が話題になっていたけど、あれは本当?」
ある日突然、派手な色の封筒が届いたら、中身を見る前から不安になってしまいますよね。特にそれが「督促状」だとしたら、なおさらです。
税務課の封筒(東京都文京区)
— さんきゅう倉田(元国税職員) (@thankyoukurata) November 29, 2017
絶対に見てほしいという意気込みが感じられる。「そのまま放置しますと、中に入っている文書のとおりになります」という恐ろしい文言は、納税者を開封へといざなうであろう。この柄は、原宿好きな女子高生に人気がでそう。 pic.twitter.com/3s1uye602U
結論からいうと、SNSで話題になった「虹色の督促状」は都市伝説ではなく、東京都文京区が実際に使用している税金滞納通知です。
この記事では、まず虹色の督促状の正体と採用された意外な背景を解説します。
さらに、虹色以外(青・黄・赤など)の一般的な督促状の色が示す危険度レベルや、督促状を無視した場合のリスク、届いてしまった場合の正しい対処法まで、筆者が実際に差し押さえ予告書を受け取った体験談も交えながら紹介します。
読み終える頃には、督促状の色に慌てず、自身が何をすべきか判断できるようになりますよ。
虹色の督促状とは?SNSで拡散された税金滞納通知
SNSで話題になった「虹色の督促状」。一見いたずらのようにも見えるカラフルな封筒ですが、実は本当に役所から送られてくる税金滞納通知です。
- 「虹色督促状」は文京区税務課が発行した税金滞納通知
- なぜ「虹色」なのか?住民の声を反映した背景
ここでは、この督促状の実態と虹色になった理由をみていきましょう。
「虹色督促状」は文京区税務課が発行した税金滞納通知
2024年頃、X(旧Twitter)などのSNSで「なんだこのカラフルなやつ…」と写真と共に拡散され、大きな話題を呼んだ「虹色の督促状」。
これは都市伝説やいたずらではなく、東京都文京区の税務課が実際に発行している税金滞納通知の封筒です。
白地の封筒にカラフルな波線模様がデザインされています。一見すると督促状とは思えないかもしれません。
しかし紛れもなくこの封筒は、税金の納付を促すための正式な通知です。
文京区では、このデザインを採用するまでに試行錯誤を重ねてきました。ネット上で話題になったことで、その存在が広く知られるようになったのです。
なぜ「虹色」なのか?住民の声を反映した背景
では、なぜ文京区はこのような派手なデザインを採用したのでしょうか。その背景には、「住民の声」があったようです。
区民「白い封筒で来ても気づかず捨ててまうんやけど」
— お侍さん (@ZanEngineer) July 3, 2024
文京区「じゃ、赤くします!」
区民「赤紙みたいでヤダ」
文京区「じゃ、黒地に銀!」
区民「葬式かよ」
文京区「もう予算ないよ…。一か八か、3色ウェ〜ブ!」
区民「…正気か?」 pic.twitter.com/sueJevvQ1m
文京区では2015年以前、他の多くの自治体と同様に白い封筒を使用していました。しかし、住民から「白い封筒だと他の郵便物に紛れてしまい、見落としやすい」という意見が寄せられていたのです。
そこで区は、より目立つ色を模索し始めましたが、そのたびに住民から以下のような声が届きました。
| 試作デザイン | 住民からの声 |
|---|---|
| 赤色の封筒 | 赤紙(召集令状)みたいで怖い |
| 黒地の封筒 | 葬式を連想させて縁起が悪い |
こうした試行錯誤の末、脅しや恐怖心を与えるのではなく「まずは中身を確認してもらおう」という発想の転換がなされます。そして2017年、当時の若手職員が考案した、注意を引きつつも威圧感のないカラフルな波線模様(虹色)のデザインが誕生したわけです。
つまり、虹色の督促状は「脅し」ではなく「大切な通知なので、どうか見落とさないでください」という自治体側の工夫と配慮の結果なのでしょう。
参照:オトナンサー
実際の督促状の封筒の色と危険度レベル

文京区の虹色封筒は珍しいケースですが「督促状の色で危険度がわかる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここでは、国民年金や地方税、カード会社など、ケース別に督促状の色の一般的なルールを整理します。
- 国民年金の特別催告状と封筒の色
- 地方税・住民税の督促状の色
- カードローン・クレジットカード会社の督促状
封筒の色に慌てず、適切に対応するための参考にしてください。
国民年金の特別催告状と封筒の色
日本年金機構から送付される国民年金保険料の「特別催告状」については、実務上、封筒の色が段階的に変わるケースが多く見られます。
ただし、これは日本年金機構が公式に定めた全国統一ルールではなく、年金事務所によって運用が異なる場合があります。
一般的には、以下のような色分けで送付されています。
| 封筒の色 | 送付回数の目安 | 注意度 |
|---|---|---|
| 青色 | 初回 | 納付の案内 |
| 黄色 | 2回目 | 催告が強まる |
| 赤色・ピンク色 | 3回目以降 | 最終警告に近い段階 |
赤色やピンク色の封筒が届いた場合、次の段階として「最終催告状」が送付され、それでも対応しないと財産差し押さえの手続きに進む可能性があります。
封筒の色に関わらず、特別催告状が届いたら必ず中身を確認し、記載された期限内に納付するか、免除・猶予・分納などの相談を年金事務所で行ってください。
参照:日本年金機構|第3期中期計画策定に向けた機構におけるこれまでの取組について
【体験談】実際に届いた日本年金機構からのハガキ・封筒|国民年金保険料の納め忘れ
なお、以下は封筒ではありませんが、筆者(京都在住)が実際に受け取ったことのある日本年金機構からのハガキです。
ハガキは赤色ですが、中身は国民年金保険料の納め忘れのお知らせで、差し押さえ直前ではありませんでした。

次に届いたのは黄色い封筒。「今すぐ内容をご確認ください」「あて名の方の配偶者様・世帯主様も確認ください」と、急を要する内容だということがひと目でわかります。

封筒の中身は財産差押予告書ではなく「特別催告状」でした。

特別催告状は「このまま放置すると法的措置に移行します」という強い警告で、このまま放置すると最終催告状が届き、その次に届く督促状から法的効力が発生します。
ただし「特別催告状は法的効力がないならまだ放置でいいか」と思わず、すぐに支払いを住ませましょう。
どうしても支払いが厳しい場合は、書類に記載されている年金事務所に連絡し、分割納付などができないか相談することをおすすめします。
地方税・住民税の督促状の色
住民税や固定資産税といった地方税の督促状については、全国で統一された色のルールがなく、各市区町村が独自の判断で運用しています。
白や淡色の封筒を使う自治体もあれば、注意喚起のために黄色や緑といった目立つ色を採用する自治体も。また、段階的に色を変えて警告度を上げる方法を取り入れているケースも見られます。
地方税の督促状は、封筒の色に関わらず、記載された納付期限までに納付しないと財産の差し押さえに進む可能性があります。
ハガキや封筒の色だけで判断せず、必ず中身を確認して期限内に対応してください。
カードローン・クレジットカード会社の督促状
カードローンやクレジットカード会社などの民間金融機関では、一般的に封筒の色で危険度を分けることはありません。
初期の督促はハガキや普通郵便で行われることが多く、封筒の色で警告することはあまりありません。
民間金融機関の場合、緊急度を示すのは「郵送方法」です。
滞納が続くと、普通郵便から簡易書留、さらに内容証明郵便へと段階的に切り替わり、配達記録が残る方法で送付されます。
| 郵送方法 | 緊急度 | 概要 |
|---|---|---|
| 普通郵便・ハガキ | 低 | 初期段階の通知 |
| 簡易書留 | 中 | 手渡しで配達記録が残る |
| 内容証明郵便 | 高 | ・郵便局が送付内容と日付を証明 ・裁判準備の段階 |
内容証明郵便で督促状が届いた場合、債権者が法的手続きの準備に入っている可能性が高いと考えられます。
放置すれば裁判や差し押さえに進むリスクが高まるため、速やかに債権者や弁護士に相談してください。
専門家プロファイルでは、ファイナンシャルプランナーの岡崎 謙二さんが、パートナーの国民年金未納による将来の受給額への影響に関する相談に回答しています。
【質問(要約)】

30歳のパートナーに国民年金の未納期間があることがわかりました。大学院時代の2年分は追納できますが、支払うと貯金がほとんどなくなってしまいます。将来の年金受給額にどのくらい影響があるのでしょうか。経済的な不安がある中で、追納すべきか悩んでいます。
【回答】

こんにちわ。FPコンサルティング岡崎です。
国民年金の計算式は簡単です。 現在満額貰うと792,100円です。これは40年支払った際の金額ですから2年間未納であれば 792,100円の38/40です。 あとで追納もできますし公的年金制度も変わっていくでしょうから、あまりあせらずに自分年金をしっかりと考えられてはいかがでしょうか。
引用:専門家プロファイル|年金に未納がある場合の影響について
特別催告状が届いた方はもちろん、過去の年金未納について将来への影響が気になる方は、専門家に相談してみるのがおすすめです。
専門家プロファイルでは、あなたの状況に合わせた最適な解決策を見つける手助けをしてくれるため、気になることがあれば相談してみてはいかがでしょうか。
税金の督促状を無視した場合のリスクと法的措置

督促状が届いても「まだ大丈夫だろう」と放置してしまうのは危険です。支払いを後回しにすると、事態は法的な段階へと進み、深刻な結果を招く恐れがあります。
ここでは、督促状を無視した場合に起こる財産差し押さえまでの流れや金銭的な負担について、筆者の実体験も交えながら詳しく説明します。
- 財産差し押さえまでの流れ
- 差し押さえ対象となる財産の優先順位
- 遅延損害金と延滞税が発生
まずは、督促状を無視したあとの差し押さえまでの流れから見ていきましょう。
財産差し押さえまでの流れ
督促状を無視し続けると、事態は法的な段階を経て確実に悪化します。差し押さえまでの一般的な流れは以下の通りです。
| 段階 | 通知の名称 | 説明(簡潔・常体) |
|---|---|---|
| STEP 1 | 催告書・特別催告状 | 最初の警告。国民年金では青→黄→赤と色が変わる |
| STEP 2 | 督促状(法的文書) | ・法律上の「督促」 ・発送から10日経過で差押え可能となる※ |
| STEP 3 | 差押予告書 | 「○日までに滞納分を納付しなければ差し押さえる」という最後通告 |
| STEP 4 | 財産差し押さえ実行 | 預金・給与などが差し押さえられる |
督促状が届いてから10日を過ぎると法律上、差し押さえが可能となりますが、実際には差し押さえの前に、STEP3の差押予告書が送られるケースがほとんどです。
各段階の時期は、滞納額や自治体の判断によって異なります。
差し押さえ対象となる財産の優先順位
差し押さえが実行される場合、回収しやすい財産から対象となります。
優先順位は以下の通りです。
| 優先順位 | 対象財産 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 預金口座 | ある日突然、滞納額分が引き落とされる |
| 2 | 給与 | 勤務先に通知が届き、給与の一部(手取り1/4等)が差し押さえられる |
| 3 | 不動産・動産 | 預金や給与で不足する場合、自宅、車、貴金属などが対象となる |
「貯金があるから大丈夫」ではなく「貯金があるからこそ真っ先に差し押さえ対象になる」のが現実です。
また、国民年金の場合、世帯主や配偶者にも連帯納付義務があるため、本人の財産で不足すると家族の財産が差し押さえられる可能性もあります。(参照:日本年金機構|日本年金機構の取り組み(国民年金保険料の強制徴収))
遅延損害金と延滞税が発生
滞納を放置すると、本来納めるべき金額に加え、高額な「延滞金」が日割りで加算されます。
納付が遅れるほど支払総額は増え続けるため、早期の対応が不可欠です。
ここでは、地方税と国民年金保険料の延滞金の仕組みと利率について説明します。
地方税の延滞金
地方税(住民税・固定資産税など)の延滞金は、全国共通の制度で計算され、令和7年の利率は、年2.4%〜8.7%です。
納期限からの期間によって、適用される年率が異なります。
| 期間 | 年率(令和7年) |
|---|---|
| 納期限の翌日から1ヶ月以内 | 年 2.4% |
| 納期限の翌日から1ヶ月経過後 | 年 8.7% |
なお、地方税法では本則として延滞金は年7.3%〜14.6%と定められていますが、これは何十年も前に決められた数字です。
今は超低金利時代で、銀行の金利が1%以下にもかかわらず延滞金だけ7%以上では不公平になるため、実際の金利水準に合わせて毎年計算し直されています(延滞金特例基準割合)。
最新の利率はお住まいの自治体のウェブサイトで確認してください。
国民年金保険料の延滞金
国民年金保険料の延滞金も、地方税と同じ計算方法で利率が決まります。
延滞金は、督促状で指定した期限より後に納付した場合に発生します。
| 期間 | 年率(令和7年) |
|---|---|
| 督促状の指定期限の翌日から3ヶ月を経過する日まで | 年 2.4% |
| 督促状の指定期限の翌日から3ヶ月を経過する日の翌日以降 | 年 8.7% |
延滞金の計算では、保険料額の500円未満は切り捨て、延滞金が50円未満の場合は徴収されません。
例えば10万円の住民税を1年間滞納した場合、約8,000円以上の延滞金が加算される計算です。
先延ばしすればするほど、金銭的な負担は大きくなります。
【体験談】住民税の滞納・放置による差し押さえ
以下は実際に筆者が受け取ったことのある住民税の滞納による財産差押予告書です。

役場の納税課から届いた封筒の色は赤色や黄色などではなく、一般的な茶封筒。還付金の通知かと思い「払い過ぎた税金が返ってくるかも」などと考えていました。

しかし、中には財産差押予告のお知らせと共に、書類を受け取ってから1週間後を支払い期限とした支払書が同封されていました。
そのまま放置したところ、事前の電話などはなく、ある日突然口座から予告書に記載されていた金額が差し押さえられました。
出金記録には「差押」と記載されるようです。

単に払い忘れていたため、口座にお金があったので引落しされただけでしたが、貯金がない状態であれば家族や職場に連絡がいっていた可能性もあります。
このような状況にならないように、税金は早めに納付しておきましょう。
税金の督促状が届いた時の正しい対処法

「督促状が届いたけれど、どうしたらいいかわからない…」と焦りを感じている方もいるかもしれません。
ここでは、督促状を受け取ったときの状況別に、取るべき正しい対処法を具体的に紹介します。
- 督促状の期日までに全額支払う
- 支払いが困難な場合は即座に連絡する
- 判断に迷ったら専門家に相談する
順番にみていきましょう。
督促状の期日までに全額支払う
督促状に記載された金額を全額支払える状況であれば、指定された期日までに納付しましょう。
延滞金がそれ以上膨らむのを防げ、財産差し押さえのリスクも完全に回避できます。
督促状に同封されている納付書を使って、以下の場所や方法で支払えます。
- コンビニエンスストア
- 銀行や郵便局の窓口
- インターネットバンキング
- クレジットカード決済やスマホ決済(※自治体による)
納付を済ませた後は、万が一の行き違いに備え、領収証書を必ず保管しておきましょう。
支払いが困難な場合は即座に連絡する
「とても全額は支払えない」という場合でも、督促を無視してはいけません。「どうせ払えないから」と放置することが、差し押さえという最悪の事態を招きます。
まずやるべきことは、督促状の発送元へ早急に電話で連絡し、正直に状況を説明することです。
| 発送元 | 連絡先(例) |
|---|---|
| 国民年金 | ねんきん事務所 |
| 住民税など | 市区町村の納税課・徴収課 |
| 国税 | 税務署 |
担当者に「支払う意思はあるが、一括では難しい」と誠実に伝えてください。
担当者は敵ではなく、多くの場合「分割払い(分納)」や「徴収猶予(支払いを待ってもらう)」といった相談に応じてくれます。
連絡したからといって、すぐに財産を差し押さえられることはありません。差し押さえを回避できる可能性を高めるためにも、必ず連絡することが大切です。
【体験談】市区町村の納税課に相談した際の対応
筆者は実際に住民税の支払いに困り、市の納税課に相談したことがあります。
事前に電話で連絡を入れ、面談の予約を取ってから窓口に向かい、督促状の期日までに支払いができない状況を説明し、以下の内容を正直に伝えました。
- 今すぐ全額を支払うのは難しい
- 今なら〇円までは支払える
- 〇月〇日まで待ってもらえれば全額支払える
担当者は話を聞いた上で、すぐに支払える分と、後日支払う分の2通の納付書をその場で作成してくれました。
相談することで柔軟に対応してもらえたため、支払いに困ったときは督促状を無視せず、必ず窓口に連絡してください。
判断に迷ったら専門家に相談する
督促状の発行元に相談しても解決できず、以下のような状況であれば、一人で抱え込まずに専門家の助けを借りることを検討しましょう。
- 複数の機関から督促状が届いており、対応しきれない
- すでに「差押予告書」が届いてしまった
- 滞納額が大きく、自分での交渉に自信がない
主な相談先としては、以下のような窓口があります。
| 相談先 | 特徴 |
|---|---|
| 市区町村の無料相談窓口 | 弁護士や税理士による無料の納税相談会が定期的に開かれている |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 収入などの要件を満たせば、無料で法律相談が可能 |
| 弁護士・司法書士 | 役所との交渉代理や、債務整理を含めた根本的な解決策を提案してくれる |
費用が心配な方でも、まずは自治体の無料相談や法テラスを利用することで、経済的な負担を抑えつつ専門家の知恵を借りることができますよ。
専門家プロファイルでは、行政書士の松本 仁孝さんが、年金の支払いに関する以下のような相談に回答しています。
【質問(要約)】

長年体調を崩し、年金を約40万円滞納。親戚から借りて30万円は支払ったものの、残金について「来所通告書」が届きました。支払う意思はありますが、一括での支払いは困難です。このような状況でも、分割払いに応じてもらえる可能性はあるのでしょうか。
【回答】

はじめまして。 行政書士で、ファイナンシャル・プランナーの松本です。
気づいたことをそのまま書いていきたいと思います。
年金事務所から催告書などが送付されてきた場合、 それを放置しておくと、納付する意思がないものとみなされてしまいます。 ですのでご質問にあるような事情を伝えなければなりません。
来所を促す文書が送付されてきたとのことですので、 書かれてあるとおり、出向かれたほうがいいと思います。 体調が悪くないと思える状態であるならば、電話連絡したうえで、 年金事務所と合意した訪問日時に出向くことにしてください。 すべてのことを電話だけで済まそうとなさらないでください。
足を運んでくれた人をいい加減に扱うことはありませんし、 滞納になってしまった事情があることを丁寧に話していかれれば、 納付する意思があるのですから、一括での保険料納付ではなく、 分割での保険料支払いを受け入れてくれるものと考えています。
分割で支払いが可能な金額を前もって考えておき、 年金事務所へご質問内容にお書きになっている事情を伝えていってください。
心配されているような事態にはならない。 そのように考えています。
少しでも、お役に立てていれば、幸いです。
このように、年金や税金の支払いが困難な場合、どうすればよいかわからず不安になることも多いでしょう。
専門家プロファイルでは、個々の状況に応じた具体的な対処法について、専門家に直接相談することができるため、気になることがあれば相談してみてはいかがでしょうか。
国民年金・税金の免除制度と減免措置を活用する方法

督促状を前に「どうしても支払いが難しい」と途方に暮れている方もいるのではないでしょうか。
実は、支払いが困難な場合に利用できる公的な制度があります。
ここでは、国民年金や地方税の支払いを免除・猶予してもらう具体的な制度や、窓口での相談のコツをご紹介します。
- 国民年金保険料の免除・猶予制度
- 地方税(住民税・固定資産税)の減免・徴収猶予制度
- 免除・猶予期間分を後から追納する方法とメリット
- 年金事務所・役所窓口での相談時のポイント
「払えない」と督促状を無視する前に、公的に用意された救済制度の活用を検討してください。
国民年金保険料の免除・猶予制度
経済的な理由で国民年金保険料の納付が困難な場合「滞納」ではなく「免除・猶予」を申請する制度があります。申請して承認されれば、差し押さえなどを回避できます。
主な制度は以下の4種類です。
| 制度の種類 | 対象者・所得要件(目安) | 承認後の影響(将来の年金額) |
|---|---|---|
| 全額免除 | ・前年所得が低い(単身で約67万円以下など) ・失業した場合も対象 | 将来の年金額が1/2で計算される。 |
| 一部免除 | ・前年所得が一定基準以下(全額免除より基準は高い) | ・一部(4分の3・半額・4分の1)免除により減額された保険料を納付 ・年金額も減額割合に応じて計算 |
| 納付猶予制度 | ・50歳未満で、本人・配偶者の前年所得が低い(全額免除と同基準) | ・将来の年金額には反映されない(受給資格期間にカウント) |
| 学生納付特例 | ・大学や専門学校などに在学中 ・本人の前年所得が一定以下(単身で128万円以下) | ・将来の年金額には反映されない(受給資格期間にカウント) |
これらの制度は、市区町村役所や年金事務所の窓口で申請できます。
「払えないから」と諦める前に、まずは自分が対象にならないか相談してみましょう。
地方税(住民税・固定資産税)の減免・徴収猶予制度
住民税や固定資産税の支払いが厳しいときは、減免や徴収猶予の制度を使えます。
| 制度の種類 | 概要 |
|---|---|
| 減免制度 | 災害被害や失業、生活保護受給などで税額の一部または全額が免除される |
| 徴収猶予制度 | ・災害や病気、事業の休廃止などで一時的に納税が難しい場合、原則1年間納税を待ってもらえる ・延滞金が減免されるケースもある |
どちらも本人からの申請が必要で、自動的には適用されません。自治体ごとに基準や期限が違うため、対象になりそうなら早めに役所の納税課へ相談してください。
免除・猶予期間分を後から追納する方法とメリット
国民年金の免除・猶予制度を利用すると、将来受け取る年金額が減ってしまいますが、後から納付(追納)することで年金額を満額に近づけられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 追納できる期間 | 免除・猶予の承認を受けた月から10年以内 |
| 追納のメリット | 追納した分が将来の年金額に反映され、年金額を満額に近づけることができる。 |
| 注意点 | 3年度目以降の追納は、当時の保険料に加算額が上乗せされる(古い月分から順に納付) |
経済的に苦しい時期は免除・猶予制度を利用し、生活が安定してから追納する、という計画的な利用が可能です。
年金事務所・役所窓口での相談時のポイント
いざ窓口に相談に行くとなると緊張するかもしれませんが、担当者はあなたの味方です。以下のポイントを押さえて、スムーズに相談を進めましょう。
| 相談のポイント | 具体的な行動 |
|---|---|
| 正直に状況を話す | 「恥ずかしい」と思わず、収入が減った経緯や現在の経済状況をありのまま伝える |
| 必要書類を準備する | 状況を客観的に証明する書類(給与明細、預金通帳、離職票、失業給付の受給証明書など)があると話が早い |
| 具体的な質問を用意する | 「分割払いなら月いくらまで可能か」「どの免除制度に該当しそうか」など、聞きたいことや希望をメモにまとめておく |
| 要点をメモする | 担当者の名前、説明された内容、今後の手続きなどを必ずメモに取る |
窓口相談では、あなたの状況に合わせた具体的な解決策を提示してもらえます。一人で悩まず、まずは相談してみてください。
専門家プロファイルでは、行政書士の松本 仁孝さんが、以下のような税金の滞納に関する質問に回答しています。
【質問(要約)】

数年前、市民税の分納手続きをした際、役所の担当者から「延滞金は不要」と口約束されました。しかし先日、完納しに行った際に約50万円の延滞金を請求され、「言った言わない」の水掛け論に。証拠がない状況ですが、この延滞金は支払わなければならないのでしょうか。
【回答】

はじめまして。
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、行政書士の松本です。
お書きになっているご質問の内容を読ませていただいたうえで、 私が存じ上げている事について、書かせていただきたいと思います。
分割納付の手続きがどのようなものであったのか。 分割納付の交渉時にどのような取り決めがあったのか。 そして、約束した通りに納付されてきたのかどうか。 これらの点を再確認する必要があると考えています。
また、口約束のみをもってして、 市役所が住民税の分納と延滞金の減免を認めることはないと考えています。 これらの事項を認めるためには、それ相応の手続きが必要になるからです。
分割納付を申し出られて、徴収の担当者が認めた場合、 通常は担当者から、「分納誓約書」の提出が求められます。 また、延滞金を減免することまでも認めたのであれば、 「延滞金減免申請書」の提出が求められる場合もあります。 そして、分納していくスケジュールを決めていくことになり、 それぞれの納期限が印字された納付書を手渡すことになります。
ご質問の内容だけをお読みしていますと、 市役所の担当者との約束通りに分割納付されていなかったかもしれませんが、 そのような場合には、通常、担当者から納付を促す通知が送付されます。 「約束通りに納付してください。」と、お知らせする文書です。
このようなプロセスを経て、なお、納付されていない場合には、 当初の約束通りに納税する意思がないものと判断されてしまい、 分割納付の約束がなかったものとして、取り扱われることとなり、 その旨を納税義務者に知らせたうえで、納付について再交渉する。 一般的には、そのような流れになろうかと思っています。
市役所の住民税の徴収担当者には、 滞納している税金と延滞金などの徴収方法について、 かなりの権限と裁量が与えられていると理解していますが、 担当者個人は市役所の一機関として仕事をしている以上、 事のてん末を誰が見てもわかるように記事にして残しているはずです。 また、上司である上役のチェックが入っていないはずがありません。
当時の担当者は今現在、 夫が滞納している住民税や延滞金等について、何ら権限を有していません。 ですので、交渉していく相手方にはなり得ません。
ただ、最初の交渉時の決め事やその後のさまざまな経緯など、 記事にして残している事項は、つまびらかにする必要性が生じており、 事務の引き継ぎを受けた現在の徴収担当者は言うに及ばず、 現在の上役をも含めて、市役所として責任のある対応が求められます。
通常的な一般論が多くなってしまった感は否めませんが、 上のような流れを把握されたうえで、個別具体の事項について、 それぞれをそれぞれに当てはめていきながら、考えていかれるといい。 そして並行して、今後の交渉に向けての方策についてもお考えいただきたい。
そのように考えておる次第です。
少しでも参考になればと思い、回答させていただきました。
税金の督促状が届き、役所とのやり取りで不安や疑問が生じた場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談してみましょう。今回の事例のように複雑な状況でも、客観的な視点から的確なアドバイスがもらえるはずです。
まとめ
本記事では、SNSで話題の虹色の督促状の正体から督促状の色が示す危険度、無視した場合のリスク、そして届いた時の正しい対処法まで解説しました。
虹色の督促状は実在しますが、封筒の色に一喜一憂せず、中身を確認して即座に行動することが最も重要です。督促状を無視すれば、延滞金が加算されるだけでなく、最終的には預金や給与といった財産の差し押さえに至る深刻な状況に陥るかもしれません。
もし「この督促状は本物か?」「自分の場合の交渉方法は?」などの個別の疑問が残る場合は、幅広い専門家が回答する専門家プロファイルの無料Q&Aを活用して、税金や公的年金に詳しい専門家に相談してみてはいかがでしょうか。






