ソルビトールとは?食品に使われる甘味料の危険性・発がん性の真相

ガムやダイエット食品の成分表示でよく見かける「ソルビトール」。
日常的に口にする機会が多いだけに「発がん性があるのでは」「体に悪いのでは」と不安を感じている方も少なくありません。
ソルビトールはリンゴや梨にも含まれる天然由来の糖アルコールであり、厚生労働省が安全性を認めている指定添加物です。通常の使用量であれば、人体への危険性は極めて低いことがわかっています。
この記事では、ソルビトールに関する発がん性の噂の真相や摂りすぎた場合に起こりうる副作用について説明します。
正しい知識を身につければ、ネット上の不確かな情報に惑わされず、安心して食品を選べるようになりますよ。
ソルビトールとは?食品添加物としての基本知識

添加物と聞くと危険なイメージを持つかもしれません。しかし、ソルビトールは私たちの身近な果物にも含まれている成分です。
ソルビトールの特徴は以下の通り。
- 天然果実にも含まれる糖アルコール
- トウモロコシ由来の天然素材
- ソルビン酸との違い
正しく理解すれば、スーパーでの買い物にも迷わず選ぶことができますよ。
天然果実にも含まれる糖アルコール
ソルビトールとは糖質の一種で、医療品や化粧品にも含まれる身近な成分です。「ソルビット」とも呼ばれていて、水に溶けやすく甘みもあります。
実際に製造された食品だけでなく、果物にもこのソルビトールが含まれています。
主な果物に含まれる含有率は以下の通りです。
| 果物 | 含有量(100gあたり) |
|---|---|
| プルーン | 約15.1g |
| 西洋梨 | 約2.5g |
| リンゴ | 約0.7g |
人工的に作られた「添加物」という言葉に、不安を感じるかもしれませんが、実際には自然界に存在する糖アルコールです。
自然界に存在する糖アルコールであるため、過度に気にする必要はありません。
主に食品によく利用されている、国際的にも安全性が認められた食品添加物です。
天然の成分と同じものが品質管理された形で、私たちの食品に利用されていると理解しておきましょう。
トウモロコシ由来の天然素材
ソルビトールは、主にトウモロコシやさつまいもなどのでん粉から得られるぶどう糖を原料として作られています。
具体的な製造工程は以下の通りです。
- トウモロコシなどのでん粉を分解して「ブドウ糖」を作る
- ブドウ糖に水素を加えて反応(還元)させる
参考:独立行政法人農畜産業振興機構|お砂糖豆知識[2005年1月]
化学的に合成されたものではなく、植物由来の成分から作られているのが特徴です。
遺伝子組み換え原料の可能性と対策
原料となるトウモロコシに「遺伝子組み換え品種」が使われているか気になる方も多いでしょう。
現在、日本国内で流通している食品添加物の原料は多くを輸入に頼っており、遺伝子組み換え品種が含まれているのが一般的です。(参照:厚生労働省|遺伝子組換え食品と安全性審査(P.8))
しかし、ソルビトールは高度に精製される過程で遺伝子が分解されるため、最終的な製品に成分は残りません。安全性に問題はなく、法律上の表示義務もありません。(参照:消費者庁|食品添加物表示に関するマメ知識)
それでも避けたい場合は、以下の基準で選ぶのが有効です。
| 確認ポイント | 選ぶ基準 |
|---|---|
| パッケージ表示 | 「分別生産流通管理済み」「遺伝子組み換えでない」の記載を探す |
| 原料の産地 | 国産原料を選ぶ(国内では遺伝子組み換え栽培がないため) |
| 直接確認 | メーカーへ直接問い合わせる |
表示義務がない以上、パッケージだけで判断するのは難しいため、気になる方はこうした自衛策を取り入れてください。
ソルビン酸との違い
ソルビトールと似た名前を持つため、混同されやすいのが「ソルビン酸」です。
この2つは名前は似ているものの、まったく異なる物質です。化学的な分類、構造、そして食品での役割が大きく違います。
ソルビトールは「糖アルコール」の一種で、主に甘味料や保湿剤として使われ、食品にしっとりとした食感や甘みを付与します。一方でソルビン酸は「有機酸」に分類され、カビや酵母の増殖を抑える保存料(防腐剤)として使われます。
ソルビトールは食品の品質安定に使われる成分なので、具体的な用途を比較してみましょう。
| 項目 | ソルビトール | ソルビン酸 |
|---|---|---|
| 化学式 | C6H14O6 | C6H8O2 |
| 主な用途 | 甘味料・保湿剤 | 保存料(防腐剤) |
| 効果 | 甘みを付与・乾燥防止 | カビ・酵母の増殖抑制 |
このように、化学構造も働きもまったく別物です。買い物の時に食品表示をチェックする際は、それぞれの目的を理解しておくと、安心感につながります。
参照:公益社団法人 日本農芸化学会|食品添加物による微生物の抑制
Yahoo!知恵袋では、ソルビトールが人工甘味料として知られていることから、化粧品として肌に使う際の安全性について心配する声が見られました。

化粧水・乳液に含まれている「ソルビトール」。 食べ物で、人工甘味料が入っているものは体に良くないと聞いたので、極力避けています。 化粧水などもなるべく表示成分無添加のものを使用しているのですが、新たに試してみたい化粧水に「ソルビトール」が入っています。ソルビトールも確か人工甘味料だったと思うのですが、危険性はどうなのでしょうか? 食品ではなく、肌につけるものなので、そう影響はないでしょうか。
引用:Yahoo!知恵袋
食品添加物として知られる成分が化粧品にも含まれていると、肌への影響が気になってしまいますよね。専門家プロファイルには、化粧品や食品の成分に詳しい専門家も在籍しています。もし成分に関する不安や疑問があれば、専門家プロファイルで気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
ソルビトールの危険性は低い|科学的根拠と注意点

ソルビトールは多くの研究で安全性が確認されています。科学的な事実やデータを確認してみましょう。
ソルビトールの詳しい安全性や注意点について、以下のポイントを見ていきます。
- 発がん性は科学的に否定されている
- 糖尿病患者でも血糖値への影響は緩やか
- 摂取しすぎると腹痛や下痢が起こる可能性も
正しい知識を身につければ、手に取る食品も上手に選べるようになるでしょう。
発がん性は科学的に否定されている
ソルビトールの発がん性は、科学的に否定されています。
実際、世界保健機関のWHOでは発がん性は認められていません。他にも、国際的な食品添加物専門家委員会であるJECFAでも「ソルビトールの一日摂取許容量」は設定する必要がないと評価しています。
ラットを用いた2年間の長期投与試験もあり、ソルビトールによる発がん性や生殖毒性は一切認められませんでした。
このように、国際的な評価や長期の動物実験の結果からも、ソルビトールは発がん性リスクがなく、安心して摂取できる食品添加物だといえます。
糖尿病患者でも血糖値への影響は緩やか
ソルビトールは砂糖と比較して、血糖値の上昇が非常に緩やかなのが大きな特徴です。
体内に摂取された際、小腸でほとんど吸収されない性質を持つからです。吸収されにくいことで、血糖値に影響を与える速度が遅くなります。
実際、血糖値の上がりやすさを示すGI値は9程度と非常に低く、これは砂糖の半分以下の低い数値となっています。

キシリトールは13、マルチトールは35のGI値であり、比較的ソルビトールの方が血糖値の上昇が緩やかです。
血糖値が緩やかに上昇するとインスリンの過剰な分泌を防げるため、身体への負担を軽減できるのがメリット。
そのため、血糖コントロールが必要な方やダイエット中の方の食品にもよく利用されています。
ただし、糖尿病など血糖値が高い状態になりやすい場合は注意が必要です。高血糖の状態が続くと、神経障害につながるリスクなども考えられます。
良好な血糖コントロールを日頃から心がけ、健やかな日常生活を送りましょう。
摂取しすぎると腹痛や下痢が起こる可能性も
ソルビトールは安全な添加物ですが、一度に大量摂取しすぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
小腸で吸収されにくく、摂取しすぎることで大腸で水分を引き込む作用を持つのが理由です。
アメリカ疾病予防管理センターの報告によると、成人の場合は一度に10g以上摂取すると、下痢を引き起こす可能性もあるようです。
特にガムやキャンディーは、知らず知らずのうちに摂取量が増えやすい製品です。自分の体調を見ながら、摂取する量を調整してください。お腹が弱い方は、ソルビトールを少量のみに抑えておくと安心です。
参照:内閣府 食品安全委員会|食品健康影響評価書(ソルビトール)
Yahoo!知恵袋では、ソルビトールのような食品添加物だけでなく、化粧品に含まれる成分についても疑問の声が見られました。

化粧品成分の/(スラッシュ)のあとの成分ってどういった種類のものですか?? 食べ物だったら食品添加物だと思うんですけど化粧品も添加物ですか、???
引用:Yahoo!知恵袋
ソルビトールのような食品添加物に限らず、普段口にするものや肌につけるものに含まれる成分は気になりますよね。特に「添加物」と聞くと、体に影響がないか不安に感じる方も少なくないでしょう。
もし成分に関する疑問や健康への影響について詳しく知りたい場合は、専門家プロファイルで専門家に相談してみるのも一つの方法です。
ソルビトールの安全性を示す3つの根拠

食品や製品に利用するソルビトールは、世界中の公的機関によって厳しいチェックを受けている成分です。
人工甘味料や添加物について、漠然とした不安を感じるかもしれませんが、安全性は科学的なデータによって裏付けられています。
なぜソルビトールが安全に利用できるのか、以下3つの根拠を客観的に見ていきましょう。
- 厚生労働省が使用基準なしで認可済み
- 欧州でも安全性が再確認済み
- 動物実験で毒性なし
正しい情報を整理しておけば、これからは安心して食事を楽しめるようになりますよ。
1. 厚生労働省が使用基準なしで認可済み

ソルビトールは、日本の食品衛生法において「既存添加物」に分類されます。(参照:日本食品化学研究振興財団|指定添加物リスト)
ちなみに指定添加物とは、安全性と有効性について国の厳しい審査をクリアし、厚生労働大臣が使用を認めた添加物のことです。
一般的に添加物には使用できる量の上限が決められているものもありますが、ソルビトールには使用基準(使用量の上限)が特段定められていません。
これは国際的な評価に基づき、毒性が極めて低く安全性が高いと判断されているためです。
日常的に取り入れる程度であれば人体への危険性はなく、安心して利用できる成分だといえるでしょう。
食品から摂取する時は神経質になる必要はありませんが、無制限に摂取して良いという意味ではありません。必要な量だけ取り入れて、過剰摂取にならないように心がけましょう。
2. 欧州でも安全性が再確認済み
欧州でもソルビトールの安全性は確認されており、過剰摂取による下痢といった消化器系への影響を除けば、健康への懸念は低いと判断されています。
欧州食品安全機関(EFSA)は、ソルビトールを含む多くの食品添加物について安全性評価を実施しており、遺伝毒性や発がん性の懸念が認められない物質については、既存の安全基準を維持する方針をとっています。
また、国際的な評価機関であるJECFA(国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家会議)においても、ソルビトールは毒性が極めて低いことを示す「ADI(一日摂取許容量)を特定しない」という評価がなされています。
このように、ソルビトールは国際的に安全な成分として認められており、各国の機関による厳密な規制と評価により、その安全性が維持・確認されています。
参照:Call for data on genotoxicity data on sorbitol
3. 動物実験で毒性なし
ソルビトールの安全性については、国際的な専門機関であるJECFAによって、詳細なデータ評価が行われています。
JECFAは、ラットへの長期投与試験(Le Breton, 1956)を含む複数の研究結果を検証しました。その中には、ラットに10%または15%のソルビトールを含む餌を長期間与えたデータも含まれており、これらの結果から「有害な影響の証拠は認められない」という結論が導き出されています。
ただし、子どもは消化器官が未発達のため、過剰に摂取すると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
実際に欧州連合(EU)の規制では、乳児および幼児(0〜3歳)向けの特定の食品に対して、ソルビトールを含む甘味料の使用を制限しているケースもあります。
大人の摂取に問題はありませんが、小さな子どもには適量を守って与えるように心がけましょう。
Yahoo!知恵袋でも、ソルビトールのような食品添加物が肌や健康に与える影響について、疑問を持つ方の声が見られました。

食事と肌について
加工食品や、添加物を避けたり、食べ物に気を遣ってる人の肌は綺麗ですか? 周りに食べ物と肌は関係があると実証できる人はいますか? 私自身、食べ物には気をつけているので、肌は褒められることが多いです。 しかし、私以上に食べ物に気をつけている友達の肌は年齢以上に見えます。 と言うことは、食べ物と肌の関係はないのかなと思い始めました。 みなさん、どう思われますか?
引用:Yahoo!知恵袋
食品添加物を気にしていても、本当に効果があるのか不安になる気持ち、よく分かります。食と健康・美容の関係は個人差も大きく、一概には言えない難しさがありますよね。
もし専門的な視点から食生活のアドバイスが欲しい場合は、専門家プロファイルで管理栄養士などに相談してみてはいかがでしょうか。
ソルビトールが使われる用途と含まれる主な食品

ソルビトールは、加工食品から日用品まで幅広く利用されています。この成分の特徴や役割を知っておくと役立つ場面が多くあります。
実際に身近な食べ物で利用されている食品は、以下の通りです。
- ダイエット食品や低カロリー飲料に使用
- 食品や化粧品の保湿・乾燥防止に活用
- 食品の保存性も高める
それぞれの用途や含まれる製品を理解すれば、自分に合った商品を安心して選べるようになるでしょう。
ダイエット食品や低カロリー飲料に使用
ソルビトールは砂糖の約60%の甘さを持ちながら、カロリーは砂糖の約75%に抑えられる糖アルコールです。(参照:カンロポケット)
この特性を活かして、ダイエット食品やノンシュガー菓子、低カロリー飲料などに幅広く使われています。
| 分類 | 製品例 | 主な役割 |
|---|---|---|
| ノンシュガー菓子 | 低カロリーガム、キャンディー | カロリーを抑えつつ甘みを付与 |
| ダイエット食品 | 低カロリージャム、シロップ | 砂糖の一部代替品として使用 |
| 加工食品 | あん、たれ類、漬物 | 甘味付けや保存性向上に利用 |
他にも糖尿病食や食餌療法用の加工食品にも採用されており、健康管理が必要な方向けの食品開発に役立っています。
ただし注意点として砂糖より甘味度が低いため、同じ甘さを得るには使用量を増やす必要があるでしょう。
食品や化粧品の保湿・乾燥防止に活用
ソルビトールは甘味料としてだけでなく、保湿剤としても活躍します。水分保持力が高いため、食品の乾燥を防ぎ品質を長く保つ役割にも効果的です。
たとえば食品分野では、ケーキやクッキーのしっとりとした食感を長持ちさせる効果があります。ソルビトールは品質の安定に役立つ成分のため、以下の食べ物にも利用されています。
- キャンディーや飴
- ガム
- チョコレート・ガナッシュ
- カステラ
- まんじゅうなど和菓子
- クッキー、ケーキなど洋菓子
- スナック菓子
- 一部の米菓や油菓子
有名な化粧品として「ビオレ」などの洗顔料も、ソルビトールを含む製品です。また「クリニカ」や一般的な歯磨き粉にも含まれます。
歯磨き粉はチューブ内での乾燥や硬化を防ぎ、口腔内の保湿を保つ役割も担っているのです。
食品の保存性も高める
ソルビトールは防腐剤として分類されているわけではありませんが、食品の保存性を高める働きがあります。
食品中の水分活性を低下させることで、微生物の増殖を抑える効果が期待できます。
日常的に手に取る商品で、主にソルビトールが使われている食品は以下の通りです。
| 製品 | ソルビトールの役割 |
|---|---|
| ガム・キャンディー | ・低カロリー甘味料 ・虫歯になりにくい |
| ダイエット食品 | ・消化吸収が遅い ・血糖値の急上昇を抑える |
| 魚介の練り製品 | ・冷凍による品質劣化を防ぐ ・食感の安定に貢献する |
ソルビトールは、私たちの身のまわりにある多くの製品に使われています。そのため過度に心配する必要はなく、成分表示を確認しながら選べば問題ありません。
Yahoo!知恵袋では、ソルビトールのような食品添加物だけでなく、化粧品に含まれる防腐剤についても、その安全性や肌への影響を気にする声が見られました。

パラベンとメチルパラベンって別物ですか? どちらも防腐剤であることは知っています。 どちらのほうが肌に悪いとかあるんでしょうか? それと、防腐剤がどういうふうに肌に影響するのか教え てほしいです。 パラベン入りの化粧水は使わない方がいいですか?お気に入りの化粧水なのですが…
引用:Yahoo!知恵袋
お気に入りの製品に使われている成分について、本当に安全なのか不安になる気持ちはよくわかります。成分表示を見ても、専門的なことはなかなかわからないものですよね。
より詳しい情報や専門的なアドバイスを求めるなら、専門家プロファイルで専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
ソルビトールの安全な摂り方と活用ポイント

国際的な機関でも厳しい制限は設けられていませんが、目安となる基準はあります。 体への影響や他の甘味料との違いなど、気になる点を整理しました。
以下の項目について、詳しく解説します。
- 体重別で見る安全な摂取目安量
- アスパルテームより安全性が高い
- 虫歯菌のエサにならず予防効果あり
ソルビトールの特徴を正しく理解すれば、毎日の食事やおやつ、料理にも気兼ねなく取り入れられるでしょう。
体重別で見る安全な摂取目安
ソルビトールは毒性が極めて低いため、国際的な食品安全機関(JECFA)でも「一日摂取許容量(ADI)」は設定されていません(特定しないという評価)。つまり、添加物としての毒性を心配する必要はありません。
ただし、ソルビトールには一度に大量に摂るとお腹が緩くなる(緩下作用)性質があります。 実際に医療現場では、10〜20gのソルビトールを「便秘の防止」などの目的で使用することもあります。つまり、食事でこれと同等の量を摂取すれば、下痢のような症状が出るのは自然な反応と言えます。
▼お腹が緩くならない摂取量の目安
| 体重 | 摂取目安量 |
|---|---|
| 50kg | 7.5〜15g |
| 60kg | 9〜18g |
| 70kg | 10.5〜21g |
個人差や性別によりますが、お腹の調子に影響が出ない目安(最大無作用量)は、体重1kgあたり0.15〜0.3g程度と報告されています。平均的な体格(約53kg)の人であれば、1日あたり約12gを超えると、お腹が緩くなる可能性があります。「毒性はないが、食べ過ぎるとお腹を下す」という点を理解し、体調に合わせて量を調節しましょう。
参照:Sorbitol intolerance in adults
発がん性の懸念が指摘されていない安心感
甘味料といえば、2023年7月にWHOの国際がん研究機関(IARC)で「ヒトに対して発がん性の可能性がある」と発表され、不安を感じた方もいるかもしれません。(参照:WHOの国際がん研究機関)
一方、ソルビトールに関しては、これまで発がん性を疑うような報告は一切なされていません。
JECFA(国連の専門機関)や欧州の評価機関でも、遺伝毒性や発がん性の証拠はないと判断されています。
「発がん性の懸念材料がない」という点は、添加物が気になる方にとって、ソルビトールを選ぶ一つの安心材料といえるでしょう。
虫歯菌のエサにならず予防効果あり
ソルビトールは、砂糖と比べると虫歯のリスクが低い糖アルコールです。
虫歯菌のエネルギー源になりにくいため、歯のエナメル質を溶かす作用を抑えることができます。ただし、虫歯予防効果で見ると、キシリトールの方が明らかに優れています。
ソルビトール、キシリトール、砂糖の比較は以下の通りです。
| 項目 | ソルビトール | キシリトール | 砂糖 |
|---|---|---|---|
| 虫歯菌による酸の生成 | 少ない | ほぼない | 多い |
| 菌の増殖抑制(制菌作用) | 限定的 | 強い | なし |
| 虫歯予防効果 | リスクが低い | 非常に高い | リスクが高い |
虫歯予防を重視するなら、ガムや歯磨き粉を選ぶ際、キシリトール配合の製品を優先的に選ぶと良いでしょう。
ソルビトールに関するよくある質問

ソルビトールに関するよくある質問に回答します。疑問をお持ちの方は参考にしてください。
ソルビトールとソルビットは、実は同じ物質を指す名称です。化学的には、どちらもブドウ糖を還元して得られる糖アルコールで、分子式も構造もまったく同じです。
食品添加物や化学名として「ソルビトール(ソルビット)」と用いられています。製品のパッケージでどちらの表記を見かけても、同じ成分だと考えて問題ありません。
ソルビトールには虫歯予防効果がありますが、その効果は限定的です。
虫歯予防効果を目的とする場合は、キシリトールの方が明らかに優れています。キシリトールは30~80%の確率で虫歯の発生を防ぐのに対し、ソルビトールの効果はそれほど高くありません。
積極的な虫歯予防を期待するなら、キシリトール配合製品を選ぶ方が効果的といえるでしょう。
ソルビトールは血糖値を上昇させますが、砂糖と比べるとその影響は非常に穏やかです。砂糖の高いGI値と比較すると、血糖値の急激な上昇を抑えられます。
ただし、高血糖状態が続くと健康的なリスクもあるため、糖尿病の方は注意が必要です。
摂取量については、かかりつけの医師と相談しながら活用することをおすすめします。
まとめ
ソルビトールは安全性が高い成分のため、過剰に反応する必要はありません。
ただし、一度に大量摂取すると下痢などのリスクもあるため、食べ過ぎなどには気をつけましょう。
食品添加物について正しい知識を持つことで、賢く安全に食品を選べます。商品の表示ラベルを確認する習慣を持つことは、ご家族の健康を守る第一歩です。
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気になることがあれば、ぜひ質問してみてください。






