畳からフローリングリフォームで後悔しないために|メリット・デメリットから失敗しない対策まで解説

畳からフローリングへのリフォームを考えているものの、後悔しないか不安に感じていませんか。
「冬は寒くなるのでは」「足音が響いて迷惑にならないか」といった心配は尽きないものです。
そこで本記事では、畳からフローリングへのリフォームで後悔しがちな5つの理由やメリット・デメリット、失敗を防ぐための具体的な対策、費用の目安まで詳しく紹介します。
この記事を読めば、ご自身の状況に合った後悔しないリフォーム計画を立てられます。
理想の暮らしづくりを実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
畳からフローリングリフォームで後悔する5つの理由

畳からフローリングにリフォームする際、後悔しやすいポイントがいくつかあります。実際にリフォームを経験した方からは、こんな声も聞かれます。
自室を畳からフローリングに変えてしまった事を今更後悔してる
— セレン (@1112seiren) June 16, 2016
安易にリフォームを進めてしまうと、「思ったイメージと違う」といった後悔につながる可能性があります。
ここでは、特に知っておきたいよくある5つの後悔パターンをご紹介します。
- 冬の底冷えが想像以上につらい
- 足音や生活音が響きやすくなる
- 湿気がこもりカビが発生する
- 床に段差ができてつまずきやすい
- 想定よりも費用が高額になる
これらの問題を事前に把握し、対策しておきましょう。
1.冬の底冷えが想像以上につらい
畳からフローリングにして、冬の底冷えに驚く方は少なくありません。フローリングは畳に比べて、足元の熱が奪われやすい性質を持っています。
主な原因は、床材自体の熱伝導率の違いや床下断熱材の不足、冷たい空気が下降するコールドドラフト現象などです。床下の断熱が不十分だと、暖房の効率も悪化してしまい、暮らしへの影響が大きくなることも。
SNS上でも、リフォーム後の寒さに関するリアルな声が寄せられています。
畳からフローリングに安くリフォームしている建物なので床が冷えるんです(+_+)
— 雷 (@5RGqDpCgJqFjWDH) December 22, 2016
フェレと暮らすための床なので後悔はしてしませんが…寒いです(苦笑)
こたつ布団、確かシロクマ柄を買ったんですが…届いた紙袋のままなんです(^_^;)
これ実験したんで分かったんですけど1階の床下には絶対に断熱材入れた方がいいです。冬場は靴下でも歩けないくらい冷たくなります。畳から洋室にリフォームされる際は是非やってください。絶対、後悔すると思います。
— アキラー大吉 (@akira_364364) January 23, 2023
このように、断熱材の有無やリフォームの内容によって、冬の快適性が大きく変わります。
対策しないと快適性が損なわれ、光熱費の増加にもつながりかねません。根本的な解決には、リフォーム時に床下へ断熱材を入れる工事が有効です。
専門家プロファイルでは、建築家の小松原 敬さんが、フローリングのリフォームに関する以下のような質問に回答しています。
【質問(要約)】

築17年の戸建て住宅で、リビングの畳スペースをフローリングにリフォームする予定です。底冷え対策に断熱材を入れたいのですが、結露やカビの発生が心配です。断熱材を入れるデメリットや、おすすめの種類について教えてください。
【回答】

横浜の設計事務所です。
通常、床下には通気口があって外気が通っています。
床板だけしかなければ、足元がしんしんと冷えるのはあたり前ですね。
よくマンションは暖かいけど一戸建ては寒いと言われるのは、ちょっと前までは床下に
断熱材を入れるという考えがなかったせいです。
現在の家は必ず入れるので足元が冷えるというのはあまりありません。
足元に断熱材を入れる場合は、通常は板状のものを使います。
一般的には床用のスタイロフォームが使われますが、あまり性能は高くないので
ウレタンフォームやフェノールフォームの断熱材がおすすめです。
また、ビニールをその上に敷き詰めて気密を上げるとさらにいいです。
部分的であっても特に床や天井裏(屋根)はやっておくと効果は大きいです。
結露は、冷たい所に室内の暖かくて湿った空気が触れるとおこります。
暖かい空気は上に登るので床が結露することはないでしょう。
それでもビニールを敷き詰めておくことは結露対策にも良いです。
室内に温度差があることによるヒートショックは健康に悪いことが証明されています。
お年寄りではなくとも、若い人でもそれはあるそうです。
機会があるのでしたら、ぜひ断熱工事もすることをお勧めします。
フローリングの底冷え対策や断熱リフォームで後悔しないために、不安や疑問がある場合は専門家に相談するとよいでしょう。
専門家プロファイルには他にもたくさんの専門家が登録しているため、あなたの悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
2.足音や生活音が響きやすくなる
フローリングにすると、生活音が響きやすくなる点も注意が必要です。畳には音を吸収する性質があるとされており、優れた防音性を備えています。
フローリングに交換すると畳の吸音性が失われてしまい、イスを引く音や物を落とした時の音が階下へ伝わりやすくなります。
特にマンションでは、管理規約で床の遮音性能が定められている場合も。リフォームで近隣トラブルを招かないよう、事前の確認と対策を講じておきましょう。
3.湿気がこもりカビが発生する
畳には、室内の湿度を調整してくれる自然の機能が備わっています。
しかし、フローリングに替えることで調湿機能が失われてしまい、床下に湿気がこもりやすくなるためカビやダニの発生原因になるのです。
とくに、畳の上に直接フローリング材を重ねて貼り付ける工法に注意しましょう。通気性が悪化し、見えない場所でカビが繁殖するリスクが高まります。
4.床に段差ができてつまずきやすい
隣の部屋との間に段差ができることも、よくある後悔の一つです。
一般的な畳の厚みは5cmから6cm程度なのに対して、フローリング材の厚みは0.9cmから1.5cm程度です。下地の高さを調整しないと、廊下などとの間に段差が生まれます。
少しの段差でも、小さなお子さんや高齢の方はつまずきやすくなるでしょう。将来にわたって安全な住環境を保つためには、バリアフリーの視点を持つことが重要です。
建築家の斉藤 進一さんが、和室のリフォームに関する以下のような質問に回答しています。
【質問(要約)】

LDKに隣接する和室が寝室への通り道になっており、スリッパで畳を踏むのが気になります。畳の感触は気に入っているため全面的なリフォームは避けたいのですが、通り道になる一畳分だけをフローリングにすることは可能でしょうか。
【回答】

畳が本畳であれば、通行する1畳分を剥がした際に深さが出来ますので、薄畳の厚み分下げた高さにフローリング仕上げになるよう下地材を荒板に重ねる手法が一般的かと思います。
1畳分の薄畳は半畳×2にわけ、フローリング歩行時は本畳上にござのように敷いて置き、全体を和室として使用されるとき、フローリング上に薄畳を敷くとリバーシブル的な使い勝手になると思います。
歩行時のフローリング部分は1段下がるので多少ほこりだまりになる可能性がありますが、大規模なリフォームをせずに収めるには最適です。
ご参考になれば幸いです。
引用:Yahoo!知恵袋|自宅(戸建て)に4.5畳の和室があります
和室から洋室へのリフォームでは、床の段差が思わぬつまずきの原因になることがあります。住まいの安全性やバリアフリーに関するお悩みは、無料で専門家に相談できる「専門家プロファイル」で相談してみてはいかがでしょうか。
5.想定よりも費用が高額になる
当初の見積もりよりもコストが高額になって後悔する方もいます。追加費用が発生する理由の一つは、床下の状態です。
畳を剥がしたあと下地が傷んでいることが判明する場合があり、下地の補修や補強のために追加の工事費がかかります。
例えば、6畳の部屋で下地の補修が必要になると約10万円、場合によってはそれ以上の追加費用がかかる可能性も。その他、断熱や防音対策などの有無によって費用が変動します。
畳からフローリングにリフォームするメリット・デメリット

畳からフローリングへのリフォームには、メリットもあればデメリットもあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
- 【メリット1】掃除や手入れがしやすくなる
- 【メリット2】ダニやカビの発生を抑制できる
- 【デメリット1】足元が冷えやすく硬い
- 【デメリット2】生活音や振動が響きやすい
ご自身のライフスタイルと照らし合わせて、検討の参考にしてください。
【メリット1】掃除や手入れがしやすくなる
フローリングの大きなメリットは、掃除やメンテナンスが簡単なことです。畳と違い、表面が平滑でゴミやホコリが溜まりにくくなります。
液体をこぼしてしまっても、さっと拭き取れるため衛生的。東京都アレルギー情報naviも、家庭内のダニ対策として、床材はフローリングやクッションフロアを推奨しています。
掃除機がけや拭き掃除で、アレルギーの原因となる物質も除去しやすいでしょう。日々の手入れが楽になることで、清潔な室内環境を維持できます。
参考:室内環境対策|対応・対策|東京都アレルギー情報navi.
【メリット2】ダニやカビの発生を抑制できる
ダニやカビの発生を抑えられる点も、フローリングの利点です。
ダニは畳やカーペットのように、潜り込める場所を好みます。フローリングにすることで、ダニの住処を減らす効果が期待できるでしょう。適切な換気と組み合わせることで、より衛生的な環境を保ちやすくなります。
ダニアレルギーが気になる方や、小さなお子さんがいるご家庭には大きなメリットです。
専門家プロファイルでは、店舗インテリアデザイナーの稲垣 史朗さんが、このようなお悩みに回答しています。
【質問(要約)】

築47年の賃貸物件で、畳の上にカーペットを敷く予定です。以前ダニにひどく刺された経験があり、ダニやカビの発生が心配です。リフォームが中止になったため、自分で対策を考えていますが、どうすれば良いでしょうか。
【回答】

初めての引越しさんもご存じのように「欠点」を書き並べておられる通りです。
それではどの様に解決するかを考えると大家さんとの話し合いで「自分」のお金でフローリングにすると言う許可を取ることから始まります。
そこまでのお金を掛けたくないと言われると思いますが・・・今は安い価格で「フローリング」にすることが可能ですから一度参考にされては如何でしょうか?
(後略)
引用:専門家プロファイル|築47年程の家に引越し予定で、畳の上に絨毯かウッドカーペットを
フローリングはダニやカビの抑制に効果的ですが、賃貸物件や予算の都合でリフォームが難しい場合もあります。住まいの衛生環境に関する悩みは、専門家プロファイルで相談してみてはいかがでしょうか。
【デメリット1】足元が冷えやすく硬い
フローリングのデメリットとして、足元が冷えやすく硬い点が挙げられます。
畳の自然素材であるい草は断熱性が高いため、フローリング材は畳に比べると、どうしても足元が冷たく感じられます。
また、素材が硬いため畳のようなクッション性はなく、転倒した際の衝撃が大きくなる点も注意が必要です。特に高齢者がいるご家庭では、安全面に配慮しましょう。スリッパを履いたりラグを敷いたりすることで対策は可能です。
【デメリット2】生活音や振動が響きやすい
畳からフローリングへ変更すると、これまで気にならなかった生活音や振動が響きやすくなるのも、注意したいポイントです。
畳がもっていた天然の吸音効果が失われ、お子様の足音や物を落とす音などが直接伝わりやすくなります。とくにマンションなどの集合住宅では、下の階の住人から騒音の苦情が寄せられるといったトラブルに注意が必要です。
リフォームを成功させる際に大切なのは、遮音性に優れた床材を選び方を知っておくこと。管理規約で遮音等級が定められていないか、事前に必ず確認しましょう。
後悔しないためのリフォーム対策5つ

ここまで解説した後悔ポイントは、事前の対策で防げます。ここでは、後悔しないための具体的なリフォーム対策を5つ紹介します。
- 断熱材を入れて底冷えを防ぐ
- 遮音性能の高い床材を選ぶ
- 床下の換気や調湿対策を講じる
- 下地調整で段差を解消する
- 複数の業者から相見積もりを取る
これらの対策を計画に盛り込み、満足のいくリフォームを実現しましょう。
1.断熱材を入れて底冷えを防ぐ
冬の底冷えを防ぐためには、床下に断熱材を入れるのがもっとも効果的です。リフォームで床を剥がしたタイミングで、同時に断熱工事を実施します。
床下からの冷気をシャットアウトすることで室内の温度が保ちやすくなり、暖房効率が向上するため、光熱費の節約にもつながるでしょう。
断熱材にはさまざまな種類があるため、住んでいる地域の気候に合わせて選ぶ必要があります。
地域の工務店などの専門業者と相談し、ご自宅に合った断熱方法を検討してください。
2.遮音性能の高い床材を選ぶ
足音や生活音の問題は、遮音性能の高い床材を選ぶことで対策できます。
フローリング材には、遮音性能を示す「L値」という等級があり、L値が小さいほど遮音性能が高いことを意味します。マンションの管理規約では「LL-45」以下の等級が求められることが多いようです。
また、床材の下に防音マットを敷く方法も、音を軽減するのに有効です。
リフォーム業者に相談し、規約に適合した製品を選びましょう。
3.床下の換気や調湿対策を講じる
湿気によるカビの発生は、床下の対策で防ぐことができます。畳を撤去したあと、床下に防湿シートを施工する手段が一般的です。
防湿シートには、地面からの湿気が床下に上がってくるのを防ぐ効果があります。床下の換気が十分な構造かどうかも、業者に確認してもらいましょう。
日頃から室内の換気を心がけることも、カビ予防には欠かせません。リフォーム時の対策と日々の心がけで、快適な環境を維持できます。
4.下地調整で段差を解消する
つまずきや転倒のリスクは、下地調整で解消できます。フローリングの厚さに合わせてカットした木材を用いて、下地の高さを調整しましょう。
下地調整は隣接する廊下や部屋との床面をフラットに仕上げられますが、専門的な技術が必要なため、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
リフォームの見積もりを取る際には、段差解消の工事が含まれているか確認する必要があります。家族みんなが安全に暮らせるよう、しっかり対策しておきましょう。
専門家プロファイルでは、DIYインストラクターのほしの てつさんが、以下のような質問に回答しています。相談者の方は、DIYで和室をフローリングのクローゼットに変更する際の、具体的な床の構造や湿気対策について詳しく質問されています。
【質問(要約)】

築13年の住宅の和室を、DIYでフローリングのクローゼットにリフォーム予定です。コンクリートの上に畳が直置きの状態から、床の高さを変えずに無垢材を張りたいのですが、根太と合板を使った床の構造で問題ないでしょうか。また、コンクリートの湿気対策についてもアドバイスが欲しいです。
【回答】

きっこーまんさん、こんにちは。 DIYアドバイザーの ほしの と申します。
DIYでリフォーム。楽しみですね!
まず、一部湿ったような部分が有る点についてですが、晴れた日と雨の日で、湿った部分の大きさが変わるかどうか確認してください。変わらないのであれば、恐らく問題無いと思われます。大きさが変わる場合は、専門業者にご相談下さい。
さて床張りですが、マンションなどコンクリートの床をリフォームする際、苦労するのが床のレベル調整です。
コンクリートが平らなようで平らではない為です。特に和室は畳の厚さで床のレベルを合わせていることも多く、コンクリートに根太を置くと浮く部分が多数有ったりします。
なので、水糸や水平器を使い、根太を水平に設置することが必要になります。
浮いてしまう部分は、端材などを詰めて沈み込みを防止します。
根太ができたら、間に断熱材を詰めます。スタイロフォームで良いと思います。
その上で合板をはります。尚、構造用合板は非常に堅く、ビス止めには苦労しました。(インパクトドライバーが良いと思います)
合板の上にフローリングを張るのですが、部屋の端の方の板が細くなりすぎないように、スタートの板の幅とゴールの板の幅を計算しておきます。また、無垢材は反りや曲がりが多少あるので、端材を当ててハンマーで叩きいれるところもあるかもしれません。
DIYでは、多少の失敗はご愛嬌です。
結構大変な作業ではありますが、絶対に”楽しい”ので、是非、頑張って素敵なお部屋を作って下さい!
ご参考になれば幸いです。
引用:専門家プロファイル|鉄骨造3階建の1階和室をDIYでフリーリングへ
和室からフローリングへのリフォームは、今回のようにDIYで挑戦するケースもあれば、専門業者に依頼するケースもあります。特に、床の段差解消や下地調整には専門的な知識が求められます。ご自宅の状況に合わせた最適な方法を見つけるために、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
5.複数の業者から相見積もりを取る
費用面で後悔しないために、複数の業者から相見積もりを取りましょう。最低でも2〜5社から見積もりを取り、比較検討するのがおすすめです。
比較検討する際は、総額の安さだけで判断せず、工事内容の内訳を詳細に確認します。下地補修や段差解消、廃材処分費などが含まれているかをチェックしてください。
担当者の説明が丁寧で、質問に誠実に答えてくれる業者を選びましょう。
DIYか専門業者かを選ぶポイント

DIYでリフォームするか専門業者に依頼するか、悩む方もいるでしょう。ここでは、それぞれの詳細や向いているケースを解説します。
- DIYが向いているケース
- 専門業者への依頼がおすすめのケース
工事の内容によって、適切な選択は異なります。
DIYが向いているケース
DIYが向いているのは、既存の畳の上に施工する簡易的な方法をとる場合です。例えば、はめ込むだけのフロアタイルや、置くだけのウッドカーペットなどです。
これらは畳を撤去する必要がなく、原状回復しやすいのが特徴です。そのため、賃貸物件で部屋の雰囲気を変えたい場合に適しています。
木目調だけでなくモダンな色合いの商品も豊富で、安価に購入でき、洋風のインテリアとの調和も考えやすい点も魅力のひとつ。
ただし、あくまで見た目を変えるのが目的です。専門的な断熱性や防音性の向上は見込めないことを理解しましょう。
DIYでのリフォームは、手順や計画を誤ると思わぬ失敗につながることも。SNSではこんな声も見られました。
コレが先週の状態
— ぉにゃ (@ota_kawa) August 1, 2020
畳を外してどういうわけだか四面にあった幅木を外した状態
ここでひとつの後悔が…
この状態になってから壁紙貼るべきだったと思う。。。
フローリングの高さミスが許されない状況になってしまった💦#ぉにゃ部屋リフォーム計画 pic.twitter.com/iq9g0LFlSR
作業の順番や高さの調整など、専門知識がないと難しい点が多くあります。
専門業者への依頼がおすすめのケース
畳を撤去して本格的にリフォームするなら、工務店などの専門業者に依頼するのが安心です。
床下の状態確認や下地調整には、専門的な知識と技術が欠かせません。断熱材の施工や防音対策、段差解消といった作業を自分で行うと、床鳴りやカビの発生など、思わぬ不具合につながるおそれも。
仕上がりの美しさや風合い、長く使うための耐久性を考えても、やはりプロに任せるのが賢明でしょう。
とくに、マンションなどの集合住宅で管理規約が定められている場合は、専門業者への依頼が必須です。
畳からフローリングのリフォームに関するよくある質問

畳からフローリングのリフォームに関するよくある質問にお答えします。
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
置くだけの製品を使えば可能ですが、注意点があります。畳の上に床材を重ねると通気が悪くなり、湿気がこもりやすくなるからです。
その結果、カビやダニが発生する温床になりかねません。また、床が沈み込んだり段差が生じたりする可能性も。
SNSでは、手軽さから安易に選んで後悔した、という投稿も見られました。
和室で妥協した事をすげー後悔してるなう。フローリングカーペット敷けばいいとかいう不動産屋の安易な言葉を信じた俺がバカだった。
— masashi murakami (@devin2501) July 31, 2012
長期的な使用を考えるなら、畳を撤去して施工する方法がおすすめです。
大家さんや管理会社の許可が必要です。賃貸物件には、退去時に部屋を元の状態に戻す「原状回復義務」があります。
無断でリフォームすると契約違反になる可能性があります。まずは契約書を確認し、管理会社に相談してください。
工事内容や使用する床材によって大きく異なります。畳を撤去して新しいフローリングを張る場合、9万円から30万円程度が目安です。
これはあくまで一般的な相場で、下地の状態によって追加費用が発生することも。たとえば、下地の補修や断熱工事を施す場合は、さらに費用がかかります。
正確な費用を知るためには、専門業者に現地調査を依頼して見積もりを取る必要があります。
6畳程度の和室であれば、約2〜3日が一般的な工期です。工事内容によって期間は前後します。
畳を撤去し、下地調整からフローリングを張るまでの基本的な工事がこの日数です。断熱材の施工や押し入れをクローゼットに変更するなどの追加工事があれば、工期はさらに延びます。
住みながらリフォームする場合は、工事中の生活についても計画しておきましょう。
専門家プロファイルでは、建築家の野平 史彦さんが、和室のリフォームに関する以下のような質問に回答しています。
【質問(要約)】

社宅の和室を小学生の娘の子供部屋にしたいです。しかし、畳やふすまだと子供部屋らしくなく、ダニアレルギーでカーペットも敷けません。リフォームせずに、和室の雰囲気を素敵に変えるアイデアはありますか?
【回答】

社宅にお住まいとのことですから、勝手にリフォームすることはできないのだと思います。本格的なリフォームをせずに和室を子供部屋らしく見せたい、ということなのでしょう。
現場を見なければ、何とも言えないのですが、ひとつのアイデアとして聞いて下さい。
まず、畳やフスマを仕舞っておく場所があると仮定して、畳を取り除いた床に、ベランダなどに敷き込める樹脂製のスノコ(写真参照)をホームセンターで買ってきて,敷き詰めます。その上に、コルクタイルなんかを敷き詰めてはいかがでしょうか。
樹脂製のスノコは家具等の荷重に充分耐えられますし、コルクタイルの厚みを合わせると、畳の厚みくらいになると思います。
この仕様なら、ダニの発生は抑えられるはずです。
子供の机やベッド(?)、家具類はどう置くかは、悩んでみて下さい。(どういうものがあるのか分からないので、コメントできません)
次に、フスマのあったところを必要に応じて閉めたければ、ロールブラインドを下げましょう。小学生の部屋ならそのくらいの仕切りでも充分だと思います。カーテン屋さんやホームセンターに色々なデザインのものがあると思います。
ロールブラインドを閉めた時に、ガラッと雰囲気が変わるのも面白いかも?
参考になれば幸いです。
引用:専門家プロファイル|和室を子供部屋にしたいのですが・・・
今回は賃貸物件でもできる工夫の事例でしたが、本格的な和室のリフォームを検討する際には、費用や工期、デザインなど専門的な知識が必要です。
あなたの状況に合わせた最適なリフォームプランを専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、畳からフローリングのリフォームで後悔する理由と対策について解説しました。畳からフローリングにリフォームする際は、事前に底冷えや防音などの問題点を把握することが重要です。
断熱材の施工や遮音性の高い床材選びで、快適な空間を実現できます。
もし、この記事を読んでも解決しない場合は、幅広い分野の専門家が回答する無料Q&Aが充実した専門家プロファイルを活用すれば、あなたの状況に合ったアドバイスを得られます。
畳からフローリングのリフォームに疑問や不安がある方は、ぜひ活用してください。